道内公立学校教員の病気休職者 422人中7割が精神疾患 20代は倍増し44人に(国 2020-01-14付)
文部科学省は、平成30年度公立学校教職員の人事行政調査結果をまとめた。札幌市を含む道内教育職員の病気休職者は422人。うち、うつ病などの精神疾患による休職者は295人で全体の約70%、前年度より42人増加した。中でも20代では44人と倍増しており、病気休職者の約98%を占めていることが分かった。
公立の小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校における教職員の人事行政の状況を調査。調査対象は47都道府県、20指定都市の67教委、調査時点は平成30年5月1日。
札幌市を含む道内における教育職員の病気休職者数は422人。このうち、うつ病などの精神疾患による休職者は295人で、前年度より42人の増となった。
学校種別にみると、小学校が172人(精神疾患による休職者数123人)、中学校110人(同75人)、高校65人(同39人)、特別支援学校75人(同58人)。義務教育学校と中等教育学校はゼロだった。前年度と比べ、小・中・高校、特別支援学校ともに増加している。
職種別では、教諭等が368人(同262人)、校長4人(同1人)、副校長等10人(同5人)、養護教諭10人(同6人)、栄養教諭5人(同5人)、実習助手11人(同5人)、寄宿舎指導員14人(同11人)となった。
年代別にみると、50代が162人(同100人)で最多。次いで40代、30代、20代、60代の順となった。
前年度との比較では、20代が45人と大きく増加しており、うち44人が精神疾患と前年度の2倍となっている。
男女別では、男性が228人(同171人)、女性が194人(同124人)だった。
(国 2020-01-14付)
その他の記事( 国)
教育職員業務量の適切管理等で指針 方針策定など役割記載 業務もち帰りゼロへ 文科省
文部科学省は、「公立学校の教育職員の業務量の適切な管理その他教育職員の服務を監督する教育委員会が教育職員の健康および福祉の確保を図るために講ずべき措置に関する指針」(以下、指針)をまとめた...(2020-01-22) 全て読む
2年度文科省文部科学関係予算案①
文部科学省の令和2年度文部科学関係予算案主要事項はつぎのとおり(カッコ内%は対前年度比)。 《一人ひとりの可能性とチャンスを最大化するための教育政策の推進》 教育政策推進のための基盤の...(2020-01-22) 全て読む
3年度からの大学入試サイト開設 文科省 英語検定活用状況など 各大学公開情報は順次更新
文部科学省は、新たに令和3年度からの大学入試サイトを開設した。各大学における英語の資格・検定試験の活用状況を掲載。8日時点の各大学の英語の資格・検定試験に関する活用状況や、15日に開いた大...(2020-01-22) 全て読む
私立高初年度納付金 本道0.7%増61万1388円 授業料、入学料とも横ばい 文科省調べ
令和元年度における私立高校(全日制)の初年度納付金の生徒1人当たりの平均額は、全国で73万6677円と、前年度に比べ1・4%上昇したことが文部科学省の調査で分かった。本道分は、0・7%増の...(2020-01-17) 全て読む
わいせつ処分増加受け文科相 任命権者に基準等指導 免許制度や採用見直しも検討
萩生田光一文部科学大臣は14日の定例記者会見で、教員のわいせつ行為等による懲戒処分件数の増加を受け、任命権者である各教育委員会に対し、わいせつ行為等の防止に向けた取組を一層徹底するよう指導...(2020-01-16) 全て読む
プログラミング教育取組状況 道内6割が研修等実施 年度内に全市町村で完了へ
文部科学省は、令和元年度市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査結果(昨年11月1日現在)を公表した。小学校のプログラミング教育必修化に向け、各校で実践的な研...(2020-01-14) 全て読む
文科省の元年度優秀教職員表彰 本道27人4組織に栄誉 14日東京で表彰式
文部科学省は、令和元年度文部科学大臣優秀教職員表彰の受賞者と組織を決定した。本道からは、札幌市を含む公立学校の教職員27人、教職員組織4組織が栄誉に輝いた。表彰式は、14日午後1時から東京...(2020-01-09) 全て読む