わいせつ処分増加受け文科相 任命権者に基準等指導 免許制度や採用見直しも検討(国 2020-01-16付)
萩生田光一文部科学大臣は14日の定例記者会見で、教員のわいせつ行為等による懲戒処分件数の増加を受け、任命権者である各教育委員会に対し、わいせつ行為等の防止に向けた取組を一層徹底するよう指導する考えを示した。わいせつ行為によって懲戒免職以外の余地がある処分基準となっている教委などを個別指導するほか、事案が減少している教委の取組事例を周知する考えを表明。免許制度、採用、人事管理の在り方の抜本的な見直しも含めて検討するとした。
文部科学省の平成30年度公立学校教職員人事行政状況調査によると、教育職員のわいせつ行為等による懲戒処分等件数は前年度比72人増の282人と過去最多を更新した。うち、道内では、札幌市を含め6件増の16件となっている。
記者会見で萩生田文科大臣は「児童生徒を守り、育てる立場にある教師が、児童生徒に対してわいせつ行為を行うことは言語道断であり、極めて深刻」との認識を表明。調査結果を踏まえ、あらゆる機会をとらえて各教委がわいせつ行為等の防止に向けた取組を一層徹底するよう指導するとした。
具体的には、児童生徒にわいせつ行為に及んだ教職員に対し、懲戒免職以外の余地がある処分基準となっている教委、わいせつ行為に関する処分基準を定めていない教委に対し、今後、個別に指導を行っていくとしたほか、新たな取組として、わいせつ事案が減少している教委の取組事例を、各教委の人事担当者を集めた研修会などで周知するとした。
加えて、わいせつ行為を行うなど、教師として不適切な人物が教壇に立つことのないよう、免許制度、採用、人事管理などの在り方の抜本的な見直しも含めて検討していく考えを示した。
(国 2020-01-16付)
その他の記事( 国)
2年度の文科省文部科学関係予算案②
文部科学省の令和2年度文部科学関係予算案主要事項はつぎのとおり(カッコ内%は対前年度比)。 《夢と志をもち、可能性に挑戦するために必要となる力の育成》 【地域と学校の連携・協働の推進等...(2020-01-23) 全て読む
教育職員業務量の適切管理等で指針 方針策定など役割記載 業務もち帰りゼロへ 文科省
文部科学省は、「公立学校の教育職員の業務量の適切な管理その他教育職員の服務を監督する教育委員会が教育職員の健康および福祉の確保を図るために講ずべき措置に関する指針」(以下、指針)をまとめた...(2020-01-22) 全て読む
2年度文科省文部科学関係予算案①
文部科学省の令和2年度文部科学関係予算案主要事項はつぎのとおり(カッコ内%は対前年度比)。 《一人ひとりの可能性とチャンスを最大化するための教育政策の推進》 教育政策推進のための基盤の...(2020-01-22) 全て読む
3年度からの大学入試サイト開設 文科省 英語検定活用状況など 各大学公開情報は順次更新
文部科学省は、新たに令和3年度からの大学入試サイトを開設した。各大学における英語の資格・検定試験の活用状況を掲載。8日時点の各大学の英語の資格・検定試験に関する活用状況や、15日に開いた大...(2020-01-22) 全て読む
私立高初年度納付金 本道0.7%増61万1388円 授業料、入学料とも横ばい 文科省調べ
令和元年度における私立高校(全日制)の初年度納付金の生徒1人当たりの平均額は、全国で73万6677円と、前年度に比べ1・4%上昇したことが文部科学省の調査で分かった。本道分は、0・7%増の...(2020-01-17) 全て読む
道内公立学校教員の病気休職者 422人中7割が精神疾患 20代は倍増し44人に
文部科学省は、平成30年度公立学校教職員の人事行政調査結果をまとめた。札幌市を含む道内教育職員の病気休職者は422人。うち、うつ病などの精神疾患による休職者は295人で全体の約70%、前年...(2020-01-14) 全て読む
プログラミング教育取組状況 道内6割が研修等実施 年度内に全市町村で完了へ
文部科学省は、令和元年度市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査結果(昨年11月1日現在)を公表した。小学校のプログラミング教育必修化に向け、各校で実践的な研...(2020-01-14) 全て読む
文科省の元年度優秀教職員表彰 本道27人4組織に栄誉 14日東京で表彰式
文部科学省は、令和元年度文部科学大臣優秀教職員表彰の受賞者と組織を決定した。本道からは、札幌市を含む公立学校の教職員27人、教職員組織4組織が栄誉に輝いた。表彰式は、14日午後1時から東京...(2020-01-09) 全て読む