【解説】新型ウイルス　感染対策を

（コロナウイルス関連 2020-01-29付）

　道教委は２７日付で各教育局長、道立学校長、札幌市を除く各市町村教委教育長に対して、通知「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」を発出した。咳エチケットや手洗いなど、通常の感染対策を行う重要性、児童生徒や教職員などの安全確保に細心の注意を払うよう呼びかけている。

　中国武漢市で発生した新型コロナウイルスについて、文部科学省は新型インフルエンザ等対策本部の会合を開き、当面の対応として、関係機関への情報提供、所管する大学等への協力要請などを実施。また、武漢市に対する感染症危険情報が引き上げられたことを受け、関係機関に対し、不要不急の渡航の自粛を要請した。

　また、萩生田光一文部科学大臣は２４日に開いた定例記者会見で、文科省の今後の対応について表明。「政府全体の方針のもとで引き続き情報収集に万全を期すとともに、状況に変化があった場合、迅速かつ柔軟に対応する体制を整えるなど、緊急事態対応に取り組んでいく」との考えを示した。

　これらを受け、文科省は、２４日付で各都道府県教委などに対して「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」を通知。道教委は、２７日付で各教育局長、道立学校長、札幌市を除く各市町村教委教育長に対して同通知を発出した。

　通知では「現時点で本疾患は、持続的な人から人への感染の明らかな証拠はない」とした上で、風邪やインフルエンザへの対策と同様に、咳エチケットや手洗いなど、通常の感染対策を行う重要性を指摘。新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応にかかる情報について、児童生徒、学生、保護者、教職員等に周知するとともに、安全確保に細心の注意を払うよう呼びかけている。

(コロナウイルス関連 2020-01-29付)