【解説】感染確認地域で休校検討を

（コロナウイルス関連 2020-02-26付）

　新型コロナウイルス感染症の発生が続き、子どもたちの安全を守る学校現場に緊張が走っている。萩生田光一文部科学大臣は２５日の記者会見で、同一市町村の学校で新型コロナウイルスへの感染者が確認された場合、感染者がいない学校でも休校を検討するよう、全国の教育委員会に要請する考えを表明した。

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、１月２７日に道教委は、通知「新型ウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」を発出。国における感染症対策への対応に関する情報を児童生徒、保護者、教職員などに周知するよう求めた。

　２月４日、中国から帰国した児童生徒等への対応について通知。

　１９日、新型コロナウイルス感染症に関する対応、感染防止のポイント、学校における感染症対策について通知した。

　２１日、中富良野町立中富良野小学校の児童２人が新型コロナウイルスに感染したことが判明。２２日に江別市内の小学校の給食配膳員、２３日に愛別町のスクールバス運転手がコロナウイルスに感染していたことが明らかになった。

　２４日、道と道教委は鈴木直道知事、佐藤嘉大教育長の連名でメッセージ「保護者の皆様へ」を発表。感染症のリスクから子どもたちを保護するため、毎日朝晩体温を測定すること、発熱などの風邪の症状がみられた場合は学校等を休ませて健康観察するよう呼びかけた。

　２５日、萩生田文部科学大臣は、児童や教員などの感染者が確認された道・千葉県市教委に速やかな学校の全部・一部の臨時休業が望ましいことを伝えたと発表。今後、コロナウイルスへの感染者が確認された場合、同一市町村内の感染者がいない学校でも休校を検討するよう全国の教委に要請している。

(コロナウイルス関連 2020-02-26付)