新型コロナウイルス　各地の対応（令和２年２月２６日現在）

（コロナウイルス関連 2020-02-28付）

　新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け道教委の要請を受けた各市町村教委の対応（２月２６日現在）が本紙調査でまとまった。道内１７９市町村のうち、１６５市町村が２７日～３月４日に臨時休校とした。

◆空知

　【岩見沢発】空知管内２４市町村のうち、芦別市を除く２３市町が２７日～３月４日まで臨時休業を措置。芦別市では、２７日に各学校から保護者への文書配布を行うために２８日～３月５日を臨時休業とした。

　夕張市では期間中に幼稚園も休園。南幌町と雨竜町では生涯学習センターやスポーツ施設などの教育施設の利用を自粛する。

　浦臼町では３月２日、新十津川町では３月３日に、中学３年生が受験準備や高校下見のために登校する予定。沼田町では学校施設で消毒液の散布などを計画している。

◆石狩

　石狩管内は、７市町村中江別市、恵庭市を除く５市町村で、２月２７日から３月４日まで臨時休業とした。

　恵庭市は、２７日午後から３月４日まで休業。２７日は十分な説明をした上で休業期間に入るため、午前中は登校し、児童生徒に休みの期間の過ごし方について伝えるとともに、保護者への文章を配布する。この日は給食を提供する。

　江別市は、２月２７日～３月６日までを臨時休業とした。市内学校関係者から２人の感染者が発生していることを受け、感染した教員が勤務する中学校をすでに６日まで臨時休業としていることから、整合性や連携を図るため、全校について６日まで臨時休業とする。

◆後志

　【小樽発】後志管内は、２０市町村すべてで臨時休業とした。期間はいずれも２７日から３月４日まで。高校受験を控える中学３年生について、補習等のため２日以降に登校日を設けるところもある。学校数の多い小樽市では、中学３年生の取扱いを各校の判断に委ねるとした。

◆胆振

　【室蘭発】胆振管内は、１１市町のうち苫小牧市を除く１０市町で２７日から３月４日までを臨時休業とした。感染者が確認されている苫小牧市については、２７日から３月８日までの期間を臨時休業とした。

◆日高

　【浦河発】日高管内は、管内７町すべてで臨時休業とした。いずれも２７日から３月４日までの１週間となっている。

　このうち、入試を控えた中学３年生について、日高町と新冠町は３日を３０分から１時間の時間制限を設けて登校日とするほか、平取町は３日から学校判断で登校が可能、その他の町は学校判断での対応を検討している。

◆渡島

　【函館発】渡島管内では、七飯町と知内町の小・中学校が２７日から３月８日まで、函館市、北斗市、松前町、福島町、木古内町、森町、八雲町、長万部町が２７日から３月４日までを臨時休業とした。

　高校は、市立函館が３月２日と３日、知内は２７日から３月６日の期間で臨時休業となる。

　また、道教育大学附属函館小学校、附属函館中学校については、２７日から３月６日まで休業。附属特別支援学校は２７日から３月４日を臨時休業とした。

◆檜山

　【函館発】檜山管内では、７町すべての小・中学校が２７日から３月４日まで臨時休業。奥尻高校については、３月１日から６日まで休業とした。

◆上川

　【旭川発】上川管内２３市町村中２２市町村が、２７日から３月４日まで臨時休業とした。残る比布町は、２７日から３月６日まで。道立高校入試を控える中学３年生については、特例として補習等で登校を許可するなど、状況に応じて各学校での対応を検討している。

　比布町は、２５日に役場で開催された新型コロナウイルス感染症会議において、６日までに予定されているイベント行事等の開催を中止とした。並行して、２６日には中央小学校と比布中学校を６日まで臨時休業することを決めた。

　また、道立高校入試を控える中学３年生に関しては特例として、各学校ごとに補習等で登校を許可する方向で検討を進めているケースもある。

　管内全４市は、学校数が多いため、対応は各学校によって異なる。うち、富良野市は、２日と３日に面接などの練習をするため、午前中に１～２時間の補習等を予定している。

　１９町村では、上富良野町が３日に２時間程度、入試に関する説明のため登校させるほか、鷹栖町と剣淵町は２日以降、希望者のみで補習等を行う方向で検討している。

◆留萌

　【留萌発】留萌管内は、８市町村すべてで２７日から４日まで臨時休業とした。留萌市では子育て支援センター等も休園とした。

　増毛町は、保護者らに対して不要不出の外出を禁止し、健康管理の徹底を図るよう要請。遠別町は、小・中学生の社会教育施設の利用、スポーツ少年団等の社会教育活動を禁止したほか、社会教育団体等に対して活動自粛を呼びかける。

　また、天塩町もスポーツ少年団等の活動自粛を要請する。

◆宗谷

　【稚内発】宗谷管内は、全１０市町村で道教委の要請に基づき２７日から３月４日までを臨時休業とした。

　３月５日の感染症予防の日の取組に関して、多くの教育委員会で実施に向けて小・中学校へ指示している。

　猿払村教委ではコロナウイルスの感染拡大防止に向け独自に、２月２７日から３月１５日まで、村内の体育施設を閉鎖することにした。

◆オホーツク

　【網走発】オホーツク管内は、１８市町村中１３市町村で２７日から３月４日まで臨時休業の措置を講じた。

　３市町は２７日午後から４日まで、２町は２８日から５日までとした。大空町の町立高校については、３月２日と６日が卒業式の振替休日、４日と５日が入学者選抜で生徒が登校しないため、それらと合わせて３日を臨時休業とした。

◆十勝

　【帯広発】十勝管内では、１９市町村すべてで２７日から３月４日まで小・中学校全校を臨時休業とした。

　うち、帯広市では、３月４日の公立高校入学者選抜を控える中学３年生について、２日まで臨時休業。３日は午前中のみ登校して入試本番に備える。

◆釧路

　【釧路発】釧路管内の全８市町村は、２７日から３月４日まですべての小・中学校を臨時休業とした。ただし、釧路市の中学校では、３年生のみ２日から登校とする。

　また、公立の幼稚園・保育所・認定こども園を小・中学校と同様の取扱いとする市町村も。釧路市、標茶町の幼稚園、白糠町の保育所・認定こども園が休園となった。

　浜中町の保育所、鶴居村の保育園は、家庭で保育ができない場合を除き通園を自粛してもらう対応を取っている。期間は、いずれも小・中学校と同様。

◆根室

　【釧路発】根室管内は、全５市町すべての小中学校が２７日から３月４日まで臨時休業となった。

　町立の中標津農業高校も臨時休業となる。ただし、１日には卒業式を挙行する。来賓、在校生などは出席せずに内容を精選して挙行する予定となっている。

　また、公立の幼稚園・保育所等では、中標津町、羅臼町、別海町の幼稚園が小・中学校と同様の対応に。

　根室市の保育所は、小・中学生の兄弟がいる幼児については２７日から休所、いない幼児は２９日から休所の扱いとした。共働きの家庭でも幼児が家に一人にならないことを想定して、条件付きの休所期間とした。

標津町の認定こども園は原則休園だが、緊急時の保育には対応する。

(コロナウイルス関連 2020-02-28付)