道立高　春休みまで臨時休業　４日入選は予定どおり　新型肺炎対策　小中には期間延長を

（コロナウイルス関連 2020-03-02付）

　道教委は２月２８日、コロナウイルス感染症予防のため、道立高校をきょう２日から春休みまで臨時休業とする方針を決定した。４日実施予定の入学者選抜は予定どおり行う。併せて、すでに小・中学校の臨時休業を措置した市町村教委に対し、期間を延長するよう要請。小・中・高校・特別支援学校が１ヵ月近く臨時休業となる。

　２月２７日に開かれた第１５回新型コロナウイルス感染症対策本部で安倍晋三首相は、多くの児童生徒や教職員が長時間集まることによる感染リスクへの対策として、全国すべての小・中学校、高校、特別支援学校で３月２日から春休みまで臨時休業とするよう要請する考えを表明した。

　入試や卒業式を実施する場合、感染防止の措置を講じ、必要最小限の人数に限って開催するなど万全の対応をとることとし、行政機関・民間企業等では、休みが取りやすいよう環境の整備、保護者への配慮を要請。

　こうした措置に伴って生じる様々な課題に対し「責任をもって対応していく」とした。

　鈴木直道知事は、すでに実施している小・中学校と特別支援学校の休業期間を春休みまで延長し、新たに高校の休業をきょう２日から春休みまで実施する方針を決定。

　道教委は２月２８日付で道立高校に通知したほか、市町村教委には、小・中学校の臨時休業期間を延長するよう要請した。

　ある小学校の校長は、休校期間中の業務として、通知票作成などの事務作業、行事変更の打ち合わせ、児童生徒の心のケア、消毒作業などを予定しているとし、通知表については「ある程度はつけられると思うが、児童がいないことで苦慮するケースもあるのではないか」と指摘する。

　休業期間中の学習課題も必要で、紙媒体で手渡す場合、一度登校させる必要も。期間中に教室に置いている「置き勉」教材の回収も必要で、今後対応を検討するという。

　部活動では、大会に向けた合同練習ができない事態となり、特別支援学校では保護者が仕事で休めず、自宅等で１人で過ごすことができない子どももいることから、居場所の確保を懸念する声も上がっている。

(コロナウイルス関連 2020-03-02付)