【解説】臨時休業　子の居場所確保

（コロナウイルス関連 2020-03-04付）

　厚生労働省と文部科学省は２日、各都道府県知事、教育委員会教育長などに対して「新型コロナウイルス感染症防止のための小学校等の臨時休業に関連した放課後児童クラブ等の活用による子どもの居場所の確保について」を通知した。放課後児童クラブ等関係団体への協力要請を通じた人材確保や、空き教室などの積極的な活用を要請した。

　政府は、企業等に対して、保護者が労働等によって昼間いない家庭の小学校低学年の児童等について、留守番や保護者が休暇を取得することが困難な場合が想定されることから、感染の予防に留意した上で原則として児童クラブなどを開所するよう依頼した。

　厚労省と文科省は、普段以上に子どもが来所することで必要な体制が十分確保できない可能性があることから、子どもの居場所の確保を図るための取組方策等を整理。市町村をはじめ、関係者、関係団体等に周知を図るとともに、子どもの居場所の確保に尽力するよう呼びかけている。

　取組方策では、子どもの居場所確保に向けた人的体制の確保や学校の教室等の活用などを提示。放課後児童クラブ等を運営する法人間の連携や市町村における放課後児童クラブ等関係団体への協力要請を通じた人材確保のほか、教室、図書館、体育館、校庭等が利用可能である場合は、積極的に活用するよう要請した。

　また、各学校の設置者において、放課後児童クラブを利用する児童や保護者の事情によって自宅で過ごすことが困難な小学校低学年児童を対象に通常の課業時間の範囲内において学校に受け入れ、自習、校庭や体育館での活動等を実施することや地域住民等の参画を得て行う放課後子供教室を活用して子どもの居場所を確保するなど、感染の予防に留意した上で必要な対応を行うよう求めた。

(コロナウイルス関連 2020-03-04付)