道が感染症危機管理対策本部会議　早期終息へ全道一丸　高校入選　下見と面接中止

（コロナウイルス関連 2020-03-03付）

幹部約３０人が出席した

　道感染症危機管理対策本部会議の第８回本部員会議が２月２８日、道庁本庁舎テレビ会議室で開かれた。遠隔テレビシステムで各振興局とつなぎ、新型コロナウイルスの現状、今後の対策を確認。鈴木直道知事は、新型コロナウイルス緊急事態宣言として「道民の底力で　STOP！コロナウイルス」を提示し、新型ウイルスの早期終息に向け、全道一丸となって取り組んでいく意向を示した。

　会議には、鈴木知事をはじめ、佐藤嘉大教育長など幹部約３０人が出席した。

　はじめに、新型コロナウイルスに関連した各部所管の状況および今後の対応について確認。

　道教委所管では、佐藤教育長が美術館、博物館、埋蔵文化財センター、ネイパルについて、２月２９日から今月１６日まで休館とすることを報告。学校関連では、小・中学校、特別支援学校において、３月４日まで臨時休業としていたものを、各市町村教委に対し春休みまでに延長するよう要請したことや、道立高校について、２日から春休みまでを臨時休業とすることを決定し、市町村立高校にも同様に要請したことを伝えた。

　あす４日と５日の高校入試は、感染防止の観点から、きょう３日の事前の下見、５日の面接について中止の方向で検討し、４日の試験のみで取り扱うことを報告。休業期間中の家庭学習については、各学校が作成する教材のほか、道教委が市町村教委を通じて各家庭に届けている学習資料を利用してもらうこととした。

　最後に、本部長を務める鈴木知事が新型コロナウイルスに関して「北海道の都市構造上の問題を踏まえ、感染拡大のスピードを抑える対策が必要」と強調。症状が極めて軽い人からも陽性反応が出る、濃厚接触者に感染するといった事例も出ていることから「このままではコロナウイルスの感染が急速に広がってしまう」と懸念した。

　その上で、新型コロナウイルス緊急事態宣言として「道民の底力で　STOP！コロナウイルス」を提示。３月１９日までの期間にコロナウイルスの早期終息、道民の命と健康を守るため、全道一丸となって取り組んでいくことを確認した。

(コロナウイルス関連 2020-03-03付)