１定札幌市議会代表質問（令和２年２月２６日）

（市町村 2020-02-28付）

◆近隣から受け入れ道などと検討へ　公立夜間中学

　公立夜間中学について質疑が行われた。

　市教委では、公立夜間中学についてニーズ調査を行うなど、令和４年４月を目途に、開校に向けて準備を進めている。

　公立夜間中学の設置に当たり、生徒が市内の様々な地域から通学することが見込まれることから、長谷川雅英教育長は「交通利便性の高い都心部における開設を目指して検討を進めている」と話した。

　また、近隣市町村の生徒の受け入れについて、費用負担をはじめとした課題があることから、道や近隣市町村とそれぞれの役割分担の協議を行うなど、より多くの生徒の学び直しの場の提供に向けて検討を進める方針を示した。

　前川隆史議員（公明党）の質問に答えた。

◆障がいある子へ効果的にＩＣＴ　普及啓発の方針示す

　障がいのある子どもたちへのＩＣＴの活用について質疑が行われた。

　市教委は、児童生徒の個に応じたきめ細かな指導を行うため、タブレット端末を導入するなどの取組を進めている。

　長谷川雅英教育長はＧＩＧＡスクール構想を受け、１人１台のタブレット端末が整備されることから「障がいの有無にかかわらず、共に学ぶ教育環境のユニバーサルデザイン化を進めることができる」と話した。

　今後については、さらなるＩＣＴの効果的な活用について実践を積み重ねるとともに、実践の普及啓発を図る方針を示した。

　前川隆史議員（公明党）の質問に答えた。

◆正しい情報を提供市民の不安軽減　コロナウイルス

　新型コロナウイルス対策について質疑が行われた。

　市では、市民の不安軽減や適切な医療機関への受診案内などを行うため、電話相談窓口を設置している。

　秋元克広市長は感染予防に向けて今後もより分かりやすく正しい情報提供に取り組む方針を示した。

　太田秀子議員（日本共産党）の質問に答えた。

◆今後も民間委託で配置継続の方針　ＡＬＴの直接雇用

　ＡＬＴの直接雇用について質疑が行われた。

　市教委は、民間委託によるＡＬＴを段階的に増員するとともに、平成２９年度からはこれまでの単年度契約から２年間の複数年契約とするなど、英語教育充実に向けた取組を進めている。

　秋元克広市長は本年度から各学校でＡＬＴの活用がより一層図られるよう、業務請負契約から労働者派遣契約に変更したことにふれた上で、今後も民間委託によるＡＬＴ配置を継続する方針を示した。

　太田秀子議員（日本共産党）の質問に答えた。

◆実務通じ知識習得　効果的人事も推進　児童虐待防止の強化

　児童虐待防止策の強化について質疑が行われた。

　市は、第２児童相談所整備基本計画の策定や仮設一時保護所の設置など児童相談体制の強化に取り組んでいる。

　２年度予算案で児童相談所職員などの増員が盛り込まれていることについて、町田隆敏副市長は「職員の専門性向上や育成に向けて、体系的な研修の充実に加えて、子どもの相談や支援に関連する様々な部署で業務経験を蓄積できるような効果的な人事異動によって、実務を通じた専門知識の習得を進める」と話した。

　太田秀子議員（日本共産党）の質問に答えた。　

◆状況把握・分析し支援の在り方検証　保育人材の確保

　保育人材の確保について質疑が行われた。

　市では、保育士確保や就労継続支援に向けた各種補助を行う保育人材確保緊急対策事業を新年度予算案に盛り込んでいる。

　町田隆敏副市長は、保育士の支援に向けて施設ごとの給与や人材不足の状況などについて定期的に把握・分析することで事業の効果や支援策の在り方を検証していく方針を示した。

　前川隆史議員（公明党）の質問に答えた。

(市町村 2020-02-28付)