北広島市教委　元年度全国体力・運動能力等調査　小男女、中男子全国超　小中一貫した取組工夫を

（市町村 2020-03-06付）

北広島市の全国体力・運動習慣等調査結果体力合計点のＴ得点（クリックすると拡大表示されます）

　北広島市教委は、令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査における市内児童生徒の結果をまとめた。全国平均を５０・０としたＴ得点で表示。体力合計点は、小学校男女、中学校男子で全国平均を上回り、中学校女子では全道平均を超え全国との差を縮めた。児童生徒質問紙調査では、運動部活動や地域のスポーツクラブ以外で運動を行っている割合が小・中学校男女共に全国平均を上回った。市教委は、今後も各中学校区における小中一貫した取組の工夫を呼びかけるとともに、児童生徒の意識や運動意欲を高める環境づくりや、運動量を確保するための取組を進めていくこととしている。

　調査は昨年４～７月、小学５年生と中学２年生を対象に実施。小学校８校の児童４７８人、中学校７校の生徒４８５人が参加した。

　実技に関して、体力合計点は小学男女、中学男子が全国平均を上回り、特に中学男子は、ここ数年右肩上がりに向上。中学女子は全道平均を超え、全国との差を縮めた。

　種目別にみると、小学男女・中学男子の「反復横とび」では４ポイント以上全国平均を上回っており、中学女子も唯一全国を上回った。「２０㍍シャトルラン」は向上がみられるものの、「長座体前屈」、「５０㍍走」は小・中男女共ほぼ全国平均を下回っており、市教委は市の課題として認識。長座体前屈については「体育の授業で毎時間柔軟運動を取り入れ、テスト前にも十分な柔軟運動を行うなどの必要がある」などと指摘。５０㍍走のタイム向上に向けた方策として「あらゆる機会をとらえて走る経験を積ませていくことや、縄跳びなど瞬発力をつける運動を継続的に行っていく」との方針を示した。

　体格・肥満度に関する調査では、身長・体重が小・中男女共に全国・全道を上回り、小学男女、中学男子において、やや肥満傾向がみられる。

　質問紙調査の結果をみると、放課後や学校が休みの日に運動部活動や地域のスポーツクラブ以外で運動を行っている割合が、前年度同様、小・中男女共に全国平均を上回った。

　市教委は、今後も各中学校区で小中合同記録会など小中一貫した取組の工夫を進めるよう呼びかけているほか、児童生徒の意識や運動意欲を高める環境づくりや、運動量を確保するための取組を進めていく方針。

(市町村 2020-03-06付)