元年度全国体力・運動能力等調査　中学男子は全国超え　学校の改善サイクルを支援　江別市教委

（市町村 2020-03-16付）

江別市の元年度体力合計点のＴ得点（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は１０日、令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査における市内児童生徒の結果を発表した。全国平均を５０・０としたＴ得点で表示。体力合計点は、中学校男子が全国平均を上回り、小学校女子は全国平均に届かなかったものの、前年度よりさらに差を縮めた。市教委は、今後の改善の方向性として「児童生徒が運動に親しむ環境づくりの推進や、学校の改善サイクルの支援を引き続き行っていく」考えを示している。

　調査は昨年４～７月、小学５年生と中学２年生を対象に実施。江別市では小学校１７校の児童９６３人、中学校８校の生徒８７６人が参加した。

　実技に関して、体力合計点は、中学校男子が全国平均以上に。小学校男子は全国平均と同様、女子は全国平均に届かなかったものの、前年度を０・２ポイント上回り、全国平均との差を０・４ポイントに縮めた。

　種目別にみると、小学校男子で全国平均を上回ったのは８種目中５種目。前年度より３種目で記録が伸びた。小学校女子は４種目が全国平均以上、６種目で前年度超えに。中学校男子は９種目中７種目で全国平均以上となり７種目が前年度を超え、女子は３種目が全国平均以上、６種目で前年度を上回った。

　中でも、「握力」「立ち幅とび」が小・中学校男女すべてで全国平均を上回っている。一方、「５０㍍走」は小・中学校男女すべてで全国平均を下回ったことから、市教委は「走力を上げる取組を推進する必要がある」と分析している。

　質問紙調査の結果をみると、小学校男女共に「中学校で自主的に運動したい」と回答した児童の割合が男子で５・６ポイント、女子では１１・１ポイント全国平均を上回り、女子は昨年と比較して５ポイント上昇した。中学校でも「卒業後も自主的に運動したい」と回答した生徒の割合は、男女共に全国平均をやや上回った。

　体育の授業に関して、小・中学校男女ともに「目標が示されている」と答えた割合は全国平均を上回ったものの、「授業の振り返りがある」と答えた割合は全国平均を下回った。市教委は、目的やねらい、振り返りを明確化した授業を展開し、改善に向けた取組を継続していくことを課題に挙げている。

　これらの結果を受け、市教委は「引き続き児童生徒が運動に親しむ環境づくりを進めていくとともに、学校の改善サイクルを支援していく」とコメントしている。

(市町村 2020-03-16付)