東川町Ｇｌｏｂｅ最終年度計画　補助教材開発し普及へ　１０月１６日に研究実践発表会

（市町村 2020-03-17付）

　【旭川発】平成２９年度から英語を中核とした独自の新教科「Ｇｌｏｂｅ（グローブ）」の研究に取り組む東川町立東川小学校など６校１園は、４ヵ年計画の最終年度となる新年度の研究開発の方向性を固めた。補助教材の開発や他地域へのＧｌｏｂｅの普及などを計画しており、これまでの研究成果と課題を踏まえ、実践を深めていく。１０月１６日に研究実践発表会を開催し、全国から訪れる参加者に授業実践を公開する。

　東川町は平成２９年度に文科省から指定を受け、東川小、東川第一小学校、東川第二小学校、東川第三小学校、東川中学校、東川高校、東川幼稚園の６校１園で新教科「Ｇｌｏｂｅ」の研究を開始した。

　文化や価値観の異なる人々とより良い人間関係を構築できる資質・能力の向上に向け、初等中等教育段階におけるグローバル化に対応した教育環境づくりを柱とする教育課程の研究開発に取り組んでいる。

　グローバル化に対応する資質・能力の育成のため、幼稚園、小学校、中学校、高校におけるカリキュラムを編成。自国や地域の文化・伝統に根ざした自己の確立を図る「ローカル」、多様な文化を受容し、共生することのできる態度を育成する「グローバル」、文化の異なる人々との英語をツールとしたコミュニケーション能力を育成する「コミュニケーション」の３要素で構成している。

　４ヵ年計画の最終年度となる来年度は、①研究実践発表会の開催②カリキュラムの実施・評価・改善③評価④英語を用いてコミュニケーションを図る体験の場の設定・評価の実施―などを計画。

　①では、１０月１６日に全国規模の研究実践発表会の開催を計画しており、小学校、中学校、高校における授業、幼稚園における国際教育（外国語活動）を公開する。

　②では、補助教材などの開発、他地域におけるＧｌｏｂｅの普及、「ローカル」「グローバル」要素における系統的な学習内容を検討している。

　③では、前年度の各調査の実態の把握と分析などを継続して行うとともに、４年間の集積データのまとめや研究報告に関する運営指導委員の評価、指導助言、研究発表会開催などを通し、４年間の成果と課題をまとめる。

(市町村 2020-03-17付)