恵庭中が卒業式で様々な取組　ＤＶＤ収録し全員配布　保護者からは感謝の声

（コロナウイルス関連 2020-03-24付）

校長手づくりのメッセージも掲示した

　恵庭市立恵庭中学校（鹿野秀一校長）は、１３日の卒業証書授与式が生徒や保護者の心に残るよう、様々な取組を行った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため出席がかなわなかった保護者に向け、式の様子を収めたＤＶＤを卒業生１４３人全員に配布。保護者からは、学校の配慮に感謝する声が上がった。

　卒業式は、コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業生と教職員のみで挙行。多くの生徒がマスク姿で、席の間隔を２㍍ほど空けるなど、例年より時間や内容を縮小して実施した。

　生徒会長による生徒代表の送辞は、分散登校時に撮影したビデオレターで紹介。例年、校長講話や校内で提示される卒業生に向けた校長メッセージは、玄関の外に掲示した。卒業生１４３人それぞれが将来の夢をかなえている姿のコラージュ写真を鹿野校長自ら作成して貼り付け、自分に負けず“なりたい自分”に向かって挑戦していくようエールを送った。生徒のみならず、外で生徒を待つ保護者の注目を集め、記念に写真を撮る姿が見られた。

　また、教職員が３台のカメラを駆使し、式のほぼすべての様子を収録。通常は後方からしか生徒の姿を見ることができないところ、ＤＶＤでは前方や真横からも見ることができるようにした。全景と顔のアップの同時２画面での証書授与の様子など、より臨場感のある映像を収めた。

　ＤＶＤの作成は、３学年担当の教員らの発想。１６日には職員が分担してコピーし、１７日には順次卒業生に配布した。

　鹿野校長は「できるだけ心に残る卒業式になるよう、チーム学校で取り組んでくれた」と話している。

　このような取組に、保護者からは「配慮していただきありがたい」などの声が上がった。

(コロナウイルス関連 2020-03-24付)