図書館など４月１日から　道立各施設再開の考え方公表

（コロナウイルス関連 2020-03-31付）

　鈴木直道知事や道教委の佐藤嘉大教育長など道の幹部で構成する新型コロナウイルス感染症対策チームは２７日、道立施設や道主催のイベント等の再開に向けた考え方を公表した。道立社会教育施設１６施設のうち、道立図書館など８施設であす４月１日から再開。施設の再開に当たり、感染拡大防止に向けてクラスター（集団）感染発生のリスクが高まる３つの条件を回避するため、必要な対応を行う。大規模イベント等については、人が集まることに伴って各地で拡散するなどのリスクに留意して対応する。

　道、道教委は、これまでの本道における新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、道立施設および道主催のイベント等について、３月末まで休止または中止としている。

　４月以降については、政府の専門家会議の報告を踏まえ、感染拡大防止に必要な対策を講じた上で再開することとした。

　道立社会教育施設１６施設のうち、あす４月１日に再開するのは、道立図書館、三岸好太郎美術館など８施設。旭川美術館は４日、近代美術館は１８日から再開する。

　施設の再開に当たって、クラスター（集団）感染発生のリスクが高まる３つの条件①密閉空間であり、換気が悪い②近距離での会話や発声がある③手の届く距離に多くの人がいる―を回避するための対応を実施。定期的な換気、大きな発声をさせない環境づくり、入退時の導線を工夫するなどの取組を講じる。

　また、感染等を防ぐための徹底した対策・注意喚起も実施。

　体調不良の人や過去２週間以内に発熱・かぜの症状のあった、または感染拡大している地域や国に訪問した人の入場を自粛してもらうほか、咳エチケットとしてマスクの着用、入場時の手洗い・アルコール消毒、施設内の共有物の消毒などの対応を行う。

　大規模イベント等については「イベント会場のみならず、その前後などに付随して人の密集が生じる」「人が集まることに伴う各地での拡散」「感染者が生じた場合のクラスター対策が困難となる」などのリスクに留意して対応する。

　なお、青少年体験活動支援施設ネイパルは、再開に向けて検討中。

(コロナウイルス関連 2020-03-31付)