一斉休業中の情報発信　札幌市平岡公園小　分散登校や卒業式も細やかに　ＨＰアクセス　１日２５０超

（コロナウイルス関連 2020-03-31付）

　札幌市内の各学校は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う一斉休業中の情報発信に努めている。平岡公園小学校（田川則紀校長）では学校ホームページを活用し、分散登校時の児童の様子を紹介するなど、保護者や児童の不安軽減に配慮した取組を進めている。

　同校ホームページの総合アクセス数は４５０００以上。１日のアクセス数は２５０を超える。保護者や児童だけでなく、近隣の小・中学校教職員も参考にしているとの声も少なくない。

　ホームページの各項目に「［緊急］臨時休業情報」を設定。分散登校の様子では児童の動きが伝わるよう、１０分刻みなど細かい時間ごとの行動内容を示しているほか、分散登校の出席児童数を前日と比較し、グラフで表示している。出席が強制ではない分散登校について、登校した児童がどのくらいいるのか保護者も確認できる。

　ホームページの作成・更新は、保護者の判断の一助とすることが目的。出席状況や短い時間間隔でのスケジュールを示すことで、時間どおり安定して実施できているかの確認のほか、保護者へ分散登校の安全性を伝えている。

　２３日に執り行われた卒業式の様子はホームページの臨時休業情報を２度に分けて更新。１度目の更新は式当日の約１時間前。感染拡大防止の観点で歌唱を取り止めたことに伴い、教職員がバンドを組んで生演奏をする企画を説明するなど、児童が楽しんで式に挑むことができるよう伝えたほか、開式直前の臨場感を保護者も感じ取ることができるよう配慮した。

　田川校長は今後の情報発信について「次年度にかかる影響を踏まえ、一斉休業期間中に実施できなかった学習について今後の方針などを紹介していきたい」と、さらなる情報発信に向けて意気込みを示している。

(コロナウイルス関連 2020-03-31付)