「あさひかわ春の学び場」再開　動画配信など追加　新しい挑戦を 旭川市教委

（コロナウイルス関連 2020-04-22付）

　【旭川発】旭川市教委は、指導課ホームページの「あさひかわ春の学び場」の活用を再スタートさせた。前回の休業期間中に活用したものをベースに、新学期から開始する予定だった授業内容を家庭で学習できるよう、教科書を使ったり、外国語指導助手（ALT）や市内教職員による動画を配信したりするなど、様々なコンテンツを追加。「新しい学習に挑戦しよう」をコンセプトに、児童生徒へ活用を呼びかけている。

　新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、道教委が２月２７日～３月４日まで全道の小・中学校を臨時休業とする中、市教委は、市内小・中学生を対象に学習支援の機会を提供するため「あさひかわ春の学び場」を指導課ホームページに開設。本来、学校で学習する予定だった内容を家庭で自主的に進められるよう、市教委で導入している学習支援サービス「eライブラリアドバンス」などを活用してサポートした。

　４月７日には、市内小・中学校の始業式が一斉に行われ、学校が再開。再開から約１週間ほどかけ、各学校で休業中に未学習だった内容を指導した。

今回、国が緊急事態宣言の対象を全国に拡大したことから、道教委が再び全道一斉休業を要請。旭川市内の小・中学校も臨時休業の措置を取った。

　このため、市教委は「あさひかわ春の学び場」を５月６日までの期間で再スタートさせた。「新しい学年で学ぶ内容に挑戦する」をコンセプトに、eライブラリアドバンスの学習支援に加え、進級した児童生徒が春から学ぶ予定の内容を教科書を使って取り組めるようにしたほか、動画共有サイトYouTubeで限定公開する。

　うち、YouTubeでは、２０日に小学４年生の外国語活動でALTが自己紹介する動画を公開。動画を見ながらワークシートに記入させたり、自己紹介を参考に家族に英語で自己紹介したりするなど、様々なアクションが盛り込まれている。市内の教員にも協力を呼びかけ、動画の内容の充実を図っていく。

　このほか、旭川市をホームタウンに活動するバレーボールチーム・ヴォレアス北海道と協力し、子どもたちの体力づくりに関する動画製作などを検討。黒蕨真一教育長は「学校から出された家庭学習課題と合わせて取り組んでくれたらうれしい」とメッセージを送っている。

(コロナウイルス関連 2020-04-22付)