特別支援３校の学習支援　休業中　遠隔支援を試行　障がい種別に応じ　道教委

（コロナウイルス関連 2020-04-22付）

　道教委は、臨時休業中の札幌視覚支援学校、札幌養護学校、手稲養護学校の３校でＩＣＴを活用した遠隔による学習支援を試行する。４月下旬から約１ヵ月、障がい種別に応じた学習を支援。札幌養護、手稲養護の２校では自宅・病院の児童生徒を対象とした支援も試行し、取組の成果を事例としてまとめる。

　ほっかいどう応援団会議参加企業のソフトバンク㈱による通信機器の提供を受け実施。参加企業によるＩＣＴを活用した学習支援は初の取組となる。

　ソフトバンクから貸与を受けた通信機能付タブレット端末とモバイルルーターを貸し出し、教員が児童生徒の家庭での学習を遠隔で支援。障がいの状態に応じた教育支援の在り方の事例を収集し、道立特別支援学校と家庭をＩＣＴでつなぐ教育支援の在り方を検討する。

　札幌養護では、訪問教育の実施が困難な入院中の小・中学部児童生徒を対象に学習を支援。手稲養護では、基礎疾患や医療的ケアなど、外出が難しい中学部生徒を対象に教員による遠隔授業を実施する。

　札幌視覚支援では、すでに遠隔による学習支援に先行して取り組んでおり、高等部生徒への学習支援、大学受験を考えている生徒に個別対応で補習を行っている。

　今後、実施上の成果や課題をまとめ、道立特別支援教育センターホームページなどで広く発信する。

(コロナウイルス関連 2020-04-22付)