小中一貫全国サミットｉｎ北広島　４部会設置し企画運営　市教委が第１回実行委員会

（市町村 2020-05-08付）

感染拡大防止のため短時間で決議した

　北広島市教委は４月２４日、市役所で令和２年度第１回小中一貫教育全国サミットｉｎ北広島実行委員会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、事前に資料を配布し短時間で決議。３年１１月に市内で開催されるサミットの円滑な運営に向け、分科会や授業公開などの企画運営を行う４部会を設置することや、今後のスケジュールなどを審議した。

　平成３０年度に市内すべての中学校区で小中一貫教育を一斉導入した同市は、令和３年１１月のサミット開催市に決定。全国の先進的な実践を交流し、小中一貫教育の推進を図ることを目的に開催する全国サミットの円滑な実施運営に向け、実行委員会では運営会議の開催、関連団体との連携、授業公開校への支援などを行っていく。

　構成員は、吉田孝志教育長をはじめとする市教委職員や、市校長会の中川幹彦会長、教頭会の得能敏宏会長、市教育研究会の比良彰男会長ら１１人。千葉直樹教育部長が委員長を、津谷昌樹理事が副委員長を務める。

　はじめに、吉田教育長があいさつ。サミット開催に当たり心がけたいこととして、市としての小中一貫教育の提言・提案を明確にして全国に発信することや、これまでの大会等でふれられていない新たな視点・角度からの提起、公開授業における提案の明確化・実践の充実などを挙げた。

　開催を通して小中一貫教育の一般化や持続可能な教育環境づくり、市民からの教育への期待や信頼感の醸成、学び続ける教職員の資質の育成など「市の教育財産を豊かにしていきたい」と期待。

　成果を確実に内実化するため、市内小・中学校教職員の協力や保護者・地域の理解を得るとともに、道教委など関連機関・団体との連携を図りながら全市挙げた協力体制づくりを呼びかけた。

　議事に移り、実行委員会規約を審議。目的や事業内容、組織、役員など確認したほか、サミットに向けた具体的な企画運営を行っていくための部会を設置し、実行委員会と部会の合同による運営委員会を開催することなどを決定した。

　①大会運営部②全体会運営部③分科会運営部④授業公開運営部―の４部会を設置。①は、全体スケジュール作成、予算の把握、関係機関との調整などを行う。

　②はサミット２日目午前に実施予定の全体会の運営、③は２日目午後に予定している６つの分科会の充実や円滑な運営に向けた業務を推進する。

　④は、授業公開・研究協議会を円滑に実施するため、各授業公開校との連絡調整や授業づくりなどの支援を行う授業推進グループと、参加者の誘導、人員配置計画などの調整を行う授業公開支援グループの２グループによる業務を行うことを確認した。

　このあと、２年度の事業計画を審議。今後は新型コロナウイルス感染症等の状況をみながら日程を再調整し、本会を含む２回の実行委員会、３回の運営委員会を開催するほか、１１月の福岡県飯塚市における全国サミットへの参加、本市におけるプレ授業研究などを行うことを申し合わせた。

(市町村 2020-05-08付)