札幌市立学校職員の元年度懲戒処分　前年度比２件増　１７件　通知や研修で服務規律徹底

（市町村 2020-05-07付）

過去１０年間の市立学校職員の懲戒処分件数（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、市立学校職員の懲戒処分件数をまとめた。令和元年度の処分件数は１７件で、平成３０年度より２件増。市教委は、体罰や交通事故の件数が増加していることから、今後も通知や研修などの様々な機会を通して服務規律の徹底を図ることとしている。

　２５年度の１９件から減少傾向だったものの、３０年度懲戒処分件数は１５件、令和元年度は１７件と増加している。

　このうち、体罰が２件、交通事故が５件増加した。

　処分の量定ベースでは、免職と停職が１件ずつ減少したものの、減給と戒告がそれぞれ２件増えた。

　市教委は、平成３０年度に盗撮や児童ポルノ所持など、わいせつ行為等を事由とする懲戒処分事案が多発していたことから、学校職員によるわいせつ行為等に対して、厳正に対処する方針を明確に示すとともに、未然防止に向けた抑止力としての機能を強化することを目的に、令和元年度は懲戒処分に関する指針を改正。処分量定の厳罰化を図ることで、わいせつ事案は発生しなかった。

　今後、平成３０年度と比べて体罰や交通事故の事案が増加していることから、管理職の研修など様々な機会を通して服務規律の徹底を図ることとしている。

(市町村 2020-05-07付)