新しい学びへの対応Ⅱ期スタート　英語とＩＣＴ中心に　小中一貫カリキュラム作成等　和寒町教委

（市町村 2020-05-07付）

　【旭川発】和寒町教委は本年度、町独自の事業「新しい学びへの対応促進事業」のⅡ期目をスタートした。計画期間は３ヵ年。英語とＩＣＴ教育の２つを中心に取り組む。英語では、町のＡＬＴ（外国語指導助手）によるイングリッシュキャンプの開催や小中一貫英語カリキュラムの作成などを検討。ＩＣＴ教育では、デジタル教科書の活用に併せタブレット型ＰＣの導入などを計画的に行っていく。町教委は、急激な社会の変化に学校教育が対応できるよう様々な施策を提案していく。

　町教委は、平成２７年度に令和元年度までを期間とした教育大綱を策定。学校教育や社会教育、児童福祉など、それぞれに関連した具体的な施策を示して計画的に取り組んできた。中でも、学校教育に関しては、学習指導の充実や情報教育の推進など１８施策に取り組んだ。

　平成２９年度、町独自の事業として新しい学びへの対応推進事業を立ち上げた。グローバル化や情報化、少子高齢化などの社会変化に学校教育が対応できるよう様々な施策を盛り込み、３ヵ年で実施してきた。

　計画期間満了に伴い、本年度から３ヵ年計画でⅡ期目をスタート。特に、本年度は、これまでの取組を踏まえ、英語とＩＣＴ教育を中心に取り組む。英語では、町のＡＬＴによるイングリッシュキャンプを継続することや、小中一貫英語カリキュラムの作成、中学生の修学旅行を海外で行うことなどを検討していく。

　また、ＩＣＴ教育では、わっさむＩＣＴ教育推進プランを３ヵ年計画で推進。小・中学校の各教室に双方向大型投影機（電子黒板）、デジタル教科書の活用に併せたタブレット型ＰＣの導入等を計画し、国の学校におけるＩＣＴ環境整備５ヵ年計画に沿って学習環境を整備していく。

　町教委の瀬川満教育推進課長は「子どもたちへの教育はもとより、教職員の授業力向上を図るという視点も踏まえ、これまでの事業を充実することが大切」と強調。さらなる教育の充実・発展を目指す。

(市町村 2020-05-07付)