札幌市　小学校区別の保育所等　需要に併せ順調に整備　多くで必要度が低下

（市町村 2020-04-28付）

　札幌市内における保育所等の整備が保育需要に併せて順調に進んでいることが明らかとなった。札幌市子ども未来局が推計した４月時点での保育所等の必要度は、昨年１１月時点から大きく低下。保育所等の整備にかかわる必要度が「特に高い区域」は１６校区から１３校区、「高い区域」は７２校区から５８校区となっている。

　市は近年女性就業率の増加に伴う保育需要のさらなる拡大などに対応すべく、本年度から令和６年度までの５年間に取り組むべき施策を示した「第４次さっぽろ子ども未来プラン」を策定。

　保育所等とは認可保育所、幼保連携型認定こども園、小規模保育所。プランの計画期間は６年度までとしているが、６年度に計画した保育所等の整備が７年度の４月に供給されることから、７年４月時点の需要の推計値をもとに計画最終年度の必要度を示している。

　推計値に伴い、市は保育所等の整備が決定するごとに必要度を改定。今回の改定は３年度の保育所等整備予定が決定したことを踏まえ、公表に至った。

　なお、整備に当たり、市は良質な保育施設環境整備の観点から、用途地域が工業地域または工業専用地域の場合、概ね２００㍍以内に児童の健全な育成に影響を及ぼすような風俗関係施設や店舗型性風俗特殊営業施設が所在する場合、１００㍍以内に風俗営業施設（パチンコ店、ゲームセンター等）が所在する場合などについては、整備地域として望ましくないと判断し、原則、除外地域としている。

　小学校区別の必要度は、①保育所等の整備が特に高い区域②保育所等の整備が高い区域③①および②以外の区域―の３つの区域に分類。

　今回の改定によって、①は昨年１１月に実施した改定から３校区減の１３校区、②は１４校区減の５８校区、③は５７校区となっている。

　このうち、北区の篠路西小校区が①から②、北陽小校区が①から③へ、厚別区の厚別通小校区が②から③へ、清田区の平岡南小校区が②から③へ、南区の澄川小校区が②から③へ、西区の八軒北小校区、手稲宮丘小校区が②から③へ、手稲区の新発寒校区が①から②へと、計８校区で整備の必要度が下がっており、市の担当者は「７年度に向けた保育需要の推計値達成に向けて、現在は保育の需要と供給の均衡が保たれている」と話している。

(市町村 2020-04-28付)