石狩市教委が教育プラン策定　理数教育の充実等盛る　観察・実験重視した授業を

（市町村 2020-04-27付）

　石狩市教委は、令和２～６年度を計画期間とする新たな教育プランを策定した。「理数教育の充実」「コミュニケーション能力の育成」など４つの新たな施策を追加。観察・実験を重視する授業の充実、情報を正確に理解し適切に表現する力の育成などに取り組む。

　基本理念は「自ら主体性をもって学び、可能性に挑戦すること、成長することに喜びを感じ、かつ思いやりをもって人とふれあうことに豊かさを感じ、協働によって未来の地域社会を担う市民を育む」。

　３点の基本目標のもと、基本方針として、①新しい社会で生きる力の育成②学びを支える家庭・地域との連携・協働の推進③学びをつなぐ学校づくり④健やかな成長を促す取組の推進⑤学びを生かす地域社会の実現⑥ふるさとを学ぶ機会の充実―の６点を掲げた。

　新たな施策として、①では、「理数教育の充実」「手話を通じた学びの推進」を盛り込んだ。理数教育の充実では、観察・実験を重視する授業の充実や、移動理科教室（サイエンスカー）の活用など。手話を通じた学びの推進では、成果指標として手話講習会等を年１回以上、市内全校で実施することとしている。

　②では、「学びのセーフティネットの構築」を掲げ、スクールソーシャルワーカー（教育）と家庭生活支援員（福祉）による総合的な支援、生活困窮等を要因とした学習面での支援ニーズへの対応を進める。

　④では、「コミュニケーション能力の育成」を盛り込み、話す・聞く・書く・読むなど、情報を正確に理解し適切に表現する力を育成する。

(市町村 2020-04-27付)