道小と道中が道教委に教育条件整備提言　教科担任制促進など　スクールロイヤー導入を

（関係団体 2020-05-15付）

　道小学校長会（神谷敦会長）と道中学校長会（鎌田浩志会長）は、１２日付で道教委に「北海道教育の質の向上をめざす教育条件の整備に関する提言～“チーム北海道”として」を提出した。ＩＣＴ環境の充実に伴う体制整備、教科担任制の促進など授業改善に向けた条件整備を提言。地域・関係機関との連携では、地域連携担当職員やスクールロイヤーの導入を求めた。

　提言は、①新学習指導要領の趣旨を生かした授業改善に向けた教育条件に関する提言②“チームとしての学校”実現に向けた教育条件の整備―の２つ。

　①では、新型コロナウイルス感染症の影響による学校の臨時休業に伴い、本年度実施する未履修分の時数確保を柔軟にとらえる必要性を指摘。

　その上で「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善のための体制整備」「現代的な諸課題に対応する教科等横断的な教育内容の充実に向けた人材確保」「新しい時代への持続可能な学校指導・運営体制の構築に向けた条件整備」に関して提言した。

　具体的には、ＩＣＴ環境の充実に伴う体制整備、体験的な活動を充実させるための教員の確保、ＡＬＴや英語を指導できる教員の確保・養成などを挙げている。

　②では、小学校における専科教員の増員、教科担任制の促進、主幹教諭の配置促進などを要望。

　家庭・地域・関係機関との連携・協働体制を整備するため、地域連携担当職員の配置や、いじめ問題、保護者対応、学校事故などの問題解決を支援するスクールロイヤーの導入を求めた。

(関係団体 2020-05-15付)