宅配サービス等で対応　市町村立図書館の状況（１２日現在）

（コロナウイルス関連 2020-05-15付）

　道立図書館は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う道内市町村立図書館等の開館状況をまとめた。緊急事態宣言の延長によって、多くの自治体で臨時休業を延長している。１２日現在、１７９自治体中１６４自治体で臨時休館。休館中の対応として、事前予約による資料の貸し出しや、住民向けの宅配サービスなどを行っている自治体も紹介している。

　調査は、各自治体・図書館のホームページや電話での聞き取りによるもの。１７９自治体中１６４自治体で臨時休館としている。

　臨時休館中の図書館等では、一部で相互貸借の依頼受付や、電話やＷｅｂからの予約による図書の貸し出しなどを実施。また、児童生徒のみならず、住民全体の家庭における読書機会充実などを目的に、図書の宅配サービスを行っている自治体もある。

　栗山町では、全町民に希望図書等を郵送する宅配サービス「ツバメ便」を実施。図書やＣＤ、ＤＶＤなどの視聴覚資料を最大１０冊、１ヵ月間貸し出している。当初は「子どもの読書」のために開始した事業を、４月１８日から全町民対象へ拡大した。

　斜里町では、臨時休館中に町民向けに臨時配本サービス「おうちで読書」を実施。一人１０冊を上限に、一律２９日まで貸し出し、子ども向けのおすすめ本をパッケージした小学生親子向け「親子１５分読書セット」、幼児向け「親子えほんセット」も貸し出している。

　音更町では、町民向けに１人１０冊まで資料を宅配。図書や最新号を除く雑誌のほか、幼児から小学生を対象に司書が絵本・児童書を選書した「司書のおすすめ」セットを１４日間貸し出している。

　このほか、歌志内市、興部町、雄武町、浜中町などでも宅配サービスを実施している。

　開館中の図書館における対応内容をみると、貸出・返却のみ可能としている自治体や、町民に限り利用可能としている自治体、学習や長時間の利用制限、開館日・時間の縮小などを行っている自治体がある。

　結果は、道立図書館ホームページに掲載している。

(コロナウイルス関連 2020-05-15付)