リモート学習応急対応マニュアル　様々なＩＣＴ支援示す　道教委　学び止めない環境を

（コロナウイルス関連 2020-05-18付）

　道教委は、新型コロナウイルス感染症対策にかかる『リモート学習応急対応マニュアル』を作成した。ＩＣＴを活用した家庭学習支援など、休業期間の長期化に伴う児童生徒の学習の遅れを取り戻すため、ＩＣＴを使った様々な支援措置を提示。各学校の創意工夫で「学びを止めない環境づくり」に向け、積極的な取組を進めるよう周知している。

　道教委は、文部科学省が臨時休業中のＩＣＴを活用した家庭学習支援の具体的な方法と留意点を示したことを受け“今できる”“すぐ得られる”ハード・ソフト両面での活用方法と補完する手立て、留意点などをマニュアルとして整理した。

　具体的には、ＩＣＴを活用した家庭学習支援として、①学校ウェブページへの教材などの掲載②インターネット上の学習コンテンツの活用③動画投稿サイトを活用した授業等動画の配信④ウェブ会議サービスを活用した児童生徒との双方向コミュニケーション―などの取組事例を紹介。

　また、ＩＣＴを活用し、児童生徒の生活状況等を把握することや、家庭でのＩＣＴ活用に当たっての留意事項、ＩＣＴ環境の確保が難しい場合の対応など、ＩＣＴを有効に活用し、休業期間の長期化に伴う児童生徒の学習の遅れを取り戻すための措置を示している。

　道教委では、マニュアルで示すリモート学習等の取扱いについて「学校再開後の年間指導計画のリカバリーへの応用も想定されるほか、ＧＩＧＡスクール構想の前倒しに呼応し、教員の働き方改革と児童生徒と向き合う時間の確保に向けた遠隔教育の実施と新たな学習支援体制の整備の加速点になる」と認識。

　児童生徒、保護者の実情を知り、自治体や地域の企業、コミュニティ等との連携に取り組む教員が平時のルールにとらわれることなく、各学校の創意工夫で学びを止めない環境づくりに向け、積極的な取組を進めるよう呼びかけている。

(コロナウイルス関連 2020-05-18付)