６月学校再開見据え函館市教委　“新しい生活様式”定める　授業で意識すべき行動例など

（コロナウイルス関連 2020-05-19付）

新しい学校生活様式（クリックすると拡大表示されます）

　【函館発】函館市教委は、６月からの学校再開を見据えた「新しい学校生活様式」を定めた。１８日から始まっている市立小・中学校の分散登校に合わせたもので、内容をプリントにまとめた。日常生活や授業の中で意識するべき生活様式を記載。授業中は、自分の考えをノートやワークシートに記すなどの行動例を示している。

　市教委は、新型コロナウイルス感染症における臨時休業への対応として、生活リズムシート作成や、ひとり親家庭への支援策として、学校を開放した子どもの居場所づくり事業などに取り組んできた。

　１８日からの分散登校では、６月からの学校再開を想定し、１教室の人数や座席間隔に配慮した３時間授業を行っている。２９日までの予定で、児童生徒が休業前の学校生活に自然に戻れるようにする。

　分散登校に当たり、各学校を通して新しい学校生活様式のプリントを全児童生徒に配布。学校生活上での感染拡大防止に向けた注意点などを示し、感染症が終息するまでの生活様式として試行していく。

　学校生活様式は、厚生労働省が示している「新しい生活様式」の実践例をもとに作成。

　「他人とは１㍍以上の間隔を空ける」「丁寧な手洗い」などのほか、授業中は「自分の考えをノートやワークシートに記載」するなどの行動例も示している。

　市教委は「感染防止に万全の手立てをする中で、休業後の子どもたちの生活面でのケアを優先しながら、学びを止めない安全・安心な学校づくりを進めていく」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-05-19付)