オンラインで活動支援 心のケアも 部員自ら目標立て管理 札幌手稲高女子バスケ部(コロナウイルス関連 2020-05-19付)
札幌手稲高校(渡辺祐司校長)女子バスケットボール部は、オンラインによる部活動を進めている。顧問の西村昂介教諭がアプリを活用し、部員が自らスケジューリングが行えるよう指導している。
4月14日から長期の臨時休業中、女子バスケットボール部(部員12人)顧問の西村教諭は、家庭で過ごしている生徒たちの日常生活の充実や、生徒の心のケアが必要と考え、オンラインによる部活動に着手した。「トレーニングは、すでに部員個人でできることを自分なりにやってくれていた」という西村教諭。「休業中の今、身に付けたことは、今後の長い人生の糧となる」との思いで、生徒が目標設定やスケジュール管理を自ら行い、社会貢献について考えることを取組の中心に据えた。
休業となった翌日からコミュニケーションアプリを活用し、代表生徒を通して朝と帰りのホームルームを開始。朝は1日の目標、帰りは1日の成果などを発表させた。
翌週には、1週間の過ごし方を生徒自らデザインして可視化することをねらい、ワークシートをオンライン上で配布。科目の偏りなく学習計画を立て、食事や睡眠、余暇時間など含めて色分けしながら楽しくスケジューリングし、振り返りや今後挑戦したいことも書き込むことができる。
シートを活用した生徒からは「前回の休業より計画的に生活できた」「目標達成に向けてメリハリのある生活が送れた」と効果を実感する声が上がった。
さらに、西村教諭は学習計画や生活リズムをつけるつぎのステップとして、やってみたい社会貢献を朝のホームルームの質問に追加。自分の宣言を踏まえて1日を過ごした生徒からは、周囲への貢献の目標を立てたことで学習への集中力が高まったことを実感する声が寄せられた。
また、26日にはビデオ会議アプリZoomを活用しオンラインミーティングを実施。はじめに部員全体で交流したあと、ことしの大会が中止となってしまった3年生の心のケアのため、西村教諭が3年生一人ひとりと個人面談した。同時に、面談以外の3年生の部員は別のトークルームで「後輩たちに残すもの」について座談会を行い、互いの思いを確認し合った。
ミーティングを終えた3年生からは「悩んでいることを相談できたのですっきりした」などの感想が上がった。
(コロナウイルス関連 2020-05-19付)
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