札幌市教委　登校日等の設定　６月１～１２日　短時間で　高・中等教育は期間中半数

（コロナウイルス関連 2020-05-26付）

札幌市立小・中学校全児童生徒を３グループに分け、３つの時間帯を設定する場合（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は２２日、市立幼稚園長・学校長あてに通知「園・学校を再開した場合の少人数短時間登校（園）日の設定」を発出した。６月から園・学校が再開となった場合について、６月１日から１２日までの間を少人数での短時間登校（園）日に設定。幼児児童生徒が円滑に園・学校生活を送ることができるよう、幼稚園、小・中学校、特別支援学校は毎日短時間の登園・登校を、高校・中等教育学校は期間中半数で短時間の登校をさせることを求めている。

　全市立幼稚園・学校では、新型コロナウイルス感染症拡大の防止のため、３１日まで臨時休業となっている。

　市教委は、今後の園・学校の再開に向けて、臨時休業期間が長期にわたっていることから、段階的に教育活動を再開することが必要と判断。６月から学校再開となった場合、１日から１２日までの期間、感染症対策を徹底した上で、少人数、短時間での登園・登校日を設定するとした。

　幼稚園では、全園児が毎日登園するよう登園日を設定するほか、昼食時間を設定しない１時間程度の午前保育とした。登降園時刻は他の学年と重ならないようにするほか、同一時間内の在園は２学年とすることを求めている。

　小・中学校では、児童生徒が密集することを防ぐため、全校児童生徒を複数のグループに分け、３つ以上の時間帯を設定して毎日登下校させるとした。参考例として、授業は２時間とし、学習内容の多い小学５年生、最終学年の小学６年生、中学３年生の授業時間数を３時間と、多くなるよう配慮することを求めた。

　児童生徒の負担を考慮し、在校時間および１コマの時間を通常より短く設定することも可能とした。給食については、毎日提供する例や、１日ごとに提供する例を示した。

　高校、中等教育学校については、期間中半数を目途に分散させて登校させるとしている。各学年の生徒を２グループに分けて、１日ごとに登校させる参考例を示したほか、登下校の時間帯は公共交通機関の混雑する時間帯を避けるよう求めている。

　特別支援学校では、週単位などで登校時間や在校時間を変更するなど、段階的に学校での活動に慣れるよう参考例を示している。

　なお、中学校、高校、中等教育学校の部活動は６月１５日から実施を可能とする予定。

(コロナウイルス関連 2020-05-26付)