札幌新陽高 新しい学び方 ハイブリッド型教育を オンライン学習と小規模登校
(コロナウイルス関連 2020-06-04付)

 札幌新陽高校(荒井優校長)は、オンライン学習と小規模登校を組み合わせたハイブリッド型の教育活動を推進していく方針を打ち出した。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除後の「新しい平常」を見据えたもの。長期休業の短縮や土日祝休日の授業などを行わず、引き続きオンライン授業を中心に学習機会の確保を行っていくこととしている。

 生徒1人1台のパソコン環境が整う同校では、ICTを活用した双方向でのオンライン学習にいち早く取り組み、長期臨時休業中にも全学年でオンライン授業を進めてきた。

 朝の定時にオンラインで出席を確認し、コースによって4~5時間授業を実施。ビデオ会議システムのZoomやGoogle Meetなどを授業の形態に合わせて使い分けてきた。

 緊急事態宣言の解除後も、“これからの新しい平常(ニューノーマル)”を見据えた学び方を提案、実践。

 オンライン学習と小規模登校を組み合わせたハイブリッド型の教育活動を通し、生徒支援の充実を図っていくこととした。

 6月以降も多くの授業を継続してオンラインで行い、正規の授業としてカウント。生徒は週に1~3回ほど分散登校し、主にメンタルケアや部活動、密集しない授業など、状況に合わせた活動を行っていく。

 通常登校と変わらない形で履修管理を行っている現状から、現時点では夏季・冬季休業の短縮や、土日祝休日に授業日を設定するなどの措置は行わないことととしている。

 なお、8日に教員向けのICT研修会を開催予定。「ICTを利用した未来の学びをつくる」をテーマに、同校で取り組んでいるオンライン学習の内容などを紹介する。

◆来年度入試オンラインで パスポート特典も

 札幌新陽高校は、新型コロナウイルスに関する現状を踏まえ、令和3年度入試をすべてオンラインで実施することとした。ペーパーテストは行わず、課題と面接で実施。同校はこの取組を本道初としており、受験生の不安や心配を和らげるため、ホームページなどで周知している。

 同校では、元年度入試からネット出願を導入。受験料の支払いはクレジットカードやコンビニエンスストアで行うことが可能となっている。

 新型コロナウイルスに関する今後の見通しがもてない現状などを踏まえ、3年度の入試はすべてオンラインで実施することを決定。ペーパーテストは実施せず、課題と面接の2つで行うこととした。

 課題はオンラインで事前に内容を周知。指定した時間にアクセスできるネット環境があれば、どこにいても面接を受けることができる。

 なお、入試関連イベントの参加状況や課題の質を評価する独自の制度に申請し、「新陽パスポート」の発行を受けると、課題の免除や面接での加点などといった特典を受けることができる。

 入試に関する情報は、同校ホームページで随時更新。受験生向けのメールマガジンも開設し、最新情報を配信していく。

(コロナウイルス関連 2020-06-04付)

その他の記事( コロナウイルス関連)

市町村立図書館の状況 道立図書館まとめ 177自治体で開館中 長期滞在等制限し感染防止

 道立図書館は、2日現在における新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う道内市町村立図書館等の開館状況をまとめた。きょう5日まで臨時休館としている大空町、図書館改修工事のため休館中の浜頓別町を...

(2020-06-05)  全て読む

全校生徒参加 人生は自分で選択 今後のキャリア考察 奥尻高がオンライン講演会

 【函館発】奥尻高校(清水信彦校長)は5月中旬、全校生徒81人を対象にビデオ会議アプリを使用した講演会を開催した。全国の若者にキャリア教育のプログラムを提供するハッシャダイソーシャルの勝山恵...

(2020-06-05)  全て読む

校内LAN整備やスクールバス運営 当別町2定補正案

 当別町は、2日開会の第2回町議会定例会に補正予算案を提出した。一般会計に2億7526万円を追加し、教育費には537万円を計上した。  教育費では、スクールバス運営費に501万円を計上した...

(2020-06-05)  全て読む

道内小・中・高7割再開 1日時点 文科省まとめ

 文部科学省は、新型コロナウイルス感染症に関する学校の再開状況(6月1日時点)をまとめた。全面再開している道内公立学校の割合は、幼稚園が9割、小・中・高校が7割、特別支援学校が6割。短縮授業...

(2020-06-05)  全て読む

学校再開に合わせ富良野緑峰高 鮮やかな花で生徒迎え 教員メッセージ添える

富良野緑峰高花プランター  【旭川発】富良野緑峰高校(新山雄士校長)は1日から4日間、色鮮やかな花と生徒へのメッセージを添えたプランターを校舎玄関前に設置した。学校再開に伴い、教員が発案したもの。初日の登校時、プラン...

(2020-06-05)  全て読む

羅臼町教委・情セン Web研修 ビデオ会議の活用学ぶ 54人受講し意見交流 

羅臼町教委web研修Zoom  【釧路発】羅臼町教委は5月29日、道立教育研究所附属情報処理教育センターとのWeb研修を実施した。センターと町内小・中学校3校、町教委事務局をインターネットで接続し開催。教職員54人が説明...

(2020-06-04)  全て読む

夏季休業短縮決定 プール授業も中止 新篠津村

 新篠津村は不足する授業時数を確保するため、夏季休業の10日間短縮を決定した。  夏季休業のうち7月27~31日、8月3~7日を登校日に設定。7月27~31日は給食を提供する。8月3~7日...

(2020-06-04)  全て読む

夏季休業10日間短縮 授業時数確保へ恵庭市

 恵庭市は、不足した授業時数の確保のため夏季休業の10日間短縮を決めた。登校日は7月27~31日、8月3~7日の10日間。土曜授業の実施については、各学校の判断に委ねる。  恵庭市は2学期...

(2020-06-04)  全て読む

学校での集団感染防止に協力要請 文科省通知

 文部科学省は1日付で、通知「〝新しい生活様式〟を踏まえた家庭での取組について」を日本PTA全国協議会、全国高校PTA連合会、全国国立大学附属学校PTA連合会に発出した。  会食の際は対面...

(2020-06-04)  全て読む

道教委 医療的ケアに関する基本研修 安全・適切な実施目指し 遠隔で結び12校133人受講

道教委医療的ケア基本研修  道教委は5月25・26日、主会場の手稲養護学校と道内の特別支援学校11校を遠隔システムで接続し、特別支援学校における医療的ケアに関する基本研修会を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大防止の...

(2020-06-04)  全て読む