コロナ禍　社会変化紹介　浦幌町立博物館が企画展

（コロナウイルス関連 2020-08-31付）

多種多様なマスクが並ぶ

　【帯広発】浦幌町立博物館は、同館ロビーでニューノーマルの時代のマスクの在り方を伝えるコロナな時代のマスク美術館を開催している。コロナ関係の資料を展示する同館のオリジナル企画。全世界から集めた特色あるマスクが並び、新型コロナウイルス禍によって社会が変化していく様子を伝えている。９月２７日まで。

　コロナな時代のマスク美術館は、新型コロナウイルス感染症対策の報道記事や行政文書などを保存する博物館のオリジナル企画。　　世界各地のオリジナルマスクやアート作品、企業の商品など多彩な文物を陳列。

　中で、十勝管内のマスクを使った帯広在住の現代美術作家・池田緑さんの図録や、管内在住者が製作したオオカミの鼻を模したマスクなどが観覧者の目を引いている。

　また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのガーゼマスクや政府支給の布マスク、各家庭などでファッションや付け心地などを追求した手づくりのマスクなどを展示し、マスクの価値の変化を伝えている。

　担当の持田誠学芸員は「従来の社会にはなかった飲み会用のマスクや飲食用マスクなど、開催の呼びかけに応じた企業・個人から様々なものを提供いただいた。１０年後、１００年後に今を振り返る資料となれば」と話している。

　また、同館では全国の天然記念物の資料を展示している。

　天然記念物の制度ができて１００年の節目に全国を巡回する展示。制度概要の説明や野生動物のはく製、アポイ岳高山植物群落・布田川断層帯・種差海岸など、様々な記念物の資料が並び、浦幌町の地域資源を見つめ直す機会を町民に提供している。

(コロナウイルス関連 2020-08-31付)