学習発表会　札幌市小学校長会が調査　１０月以降１６１校で実施予定　３分の１が平日　日程等分散

（コロナウイルス関連 2020-08-31付）

　札幌市小学校長会（林貞年会長）による本年度の学習発表会の実施状況調査で、市内全１９８小学校のうち、１６１校が発表会を実施することが分かった。演劇や音楽発表など３密を回避することが難しいことなどから中止とした学校は２０校だった。検討中とした学校は１７校。実施日程では平日に実施する学校が５７校と約３分の１を占めた。また、３日間に分けて実施するなど感染症対策を踏まえ、３密にならないよう工夫する学校が多い。実施予定校のうち、１０５校が学級や学年ごとに分散して実施する予定だ。

　本年度開催予定の学校は、概ね１０月から年度末にかけて行う。

　学習発表会は児童の日ごろの学習の成果を発表するほか、文化や芸術にふれる機会として例年２学期に多くの学校で実施している。合唱や器楽演奏、身体表現や演劇などを実施している。

　実施予定の学校では、例年行っていた合唱や演劇などは、飛まつ感染の危険性があることから本年度中止とした学校も多く、「事前に図画工作や書道などで作成した作品を体育館に展示する」「合唱は１曲だけとする」「３０分以内の発表とする」など、ほとんどの学校が感染症対策を踏まえ、実施内容等について検討している。

　実施予定の１６１校のうち、土日開催とした学校は７６校。

　平日開催が５７校と約３分の１となっており、うち、検討中としている学校は２８校だった。

　保護者の参観対応を制限するとした学校は５２校。制限しないとした学校は３１校で、９７校が検討中。「人数を１家庭２人までなど観覧人数を制限する」「学年の発表ごとに保護者の観覧を入れ替える」「教職員が観覧席のいすの消毒を行う」「除菌シートを保護者に手渡し入れ替えの際に消毒してもらう」など、感染症対策を徹底する学校もあった。

　中止とした学校では、学習参観日に児童の発表の機会として時間を設ける学校が多かった。

(コロナウイルス関連 2020-08-31付)