道教委　特別支援ＦＳＰ開発へ　３年度から活用目指す　第１回協議会で計画示す

（道・道教委 2020-09-11付）

　道教委は、特別支援教育ファーストステッププログラム（ＦＳＰ）の開発に向けた検討を開始した。８日、ウェブ会議システムで道庁別館、道教育大学の札幌・旭川・釧路・函館各校を接続し、第１回特別支援教育FSP検討協議会を開催。令和３年度からのプログラムの活用、４年度からの普及を目指すなど、今後の計画を示した。

　特別支援教育ＦＳＰは、「経験の浅い教員に対する特別支援教育に関する研修」「指導的な立場の教員の育成・活用」「研修用動画の配信」「テレビ会議システムを活用した相談支援体制」「教育大学における特別支援教育に関する課程の改善・充実」の総称。文部科学省の委託を受け実施する「経験の浅い教員の専門性向上にかかる支援体制構築事業」の一環として開発に取り組む。

　プログラムの開発に当たり、道教委は８日に特別支援教育ＦＳＰ検討協議会の初会合を開催。プログラム開発に向けた今後の計画を示し、本年度から大学教員による授業参観を行うなどプログラムの開発に着手。３年度に活用・修正し、４年度から普及を図る方針を示した。

　道教育大旭川校の片桐正敏准教授が、話題提供として、発達障がい、ＬＧＢＴや傑出した才能をもつ「ギフテッド」など、特別支援教育にかかわる事柄を説明。家庭が子どもの状態を理解して向き合うことや、本人の特性に応じた環境調整を実施することの大切さを示した。

(道・道教委 2020-09-11付)