苫小牧南高「学びの重点化プロジェクト」 単元指導 評価計画見直し 研究実施計画 基礎的学習重視
(道・道教委 2020-09-14付)

 【室蘭発】道教委の道高校「学びの重点化」推進プロジェクトの研究指定校・苫小牧南高校(勝木祐一校長)の研究実施計画がまとまった。授業改善を意識し公開授業などを通じて、各教科等において単元の指導と評価の計画を見直し、学びの重点化を図ることで、学習指導要領の内容を網羅した効率的な指導などの研究を推進。研究成果報告書、実践事例集などをホームページに掲載しプロジェクトの成果の普及に努めていく。

 プロジェクトは、本年度から2ヵ年で取り組むもので、道高校「未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業」の取組の一つ。SCRUM事業の成果を踏まえ、学びの重点化による効果的な学習指導の研究に取り組み、研究授業や研究協議等を通じて、全道的な主体的・対話的で深い学びの実現を図っていく。

 研究は、道内を4ブロックに分け、各1校を指定。研究指定校は、札幌北陵高校(道央)、苫小牧南高(道南)、名寄高校(道北)、上士幌高校(道東)。

 4校は、共通の研究テーマ「カリキュラム・マネジメントを確立し、学習内容のまとめ方およびICT等の活用の工夫を図る“学びの重点化”」と設定。

 また、①基礎的・基本的な学習を重視した「学びの重点化」②発展的な学習を重視した「学びの重点化」―の2つテーマから、1つを選択して研究に取り組む。

 苫小牧南高では、授業改善を意識し公開授業などを通じて、各教科等において単元の指導と評価の計画を見直し、学びの重点化を図ることによって、学習指導要領の内容を網羅し、効率的に指導を展開。また、学びの重点化で創出した時間を、生徒の主体的・対話的な学びに活用し、思考力・判断力・表現力等の育成について重点的に取り組む。

 国語、地理歴史など9科目の選択テーマは、すべて基礎的・基本的な学習を重視した学びの重点化を選択。単元の指導と評価の計画の見直しのほか、学習内容のまとめ方の工夫、学習内容の指導順序の工夫、学習内容の取り扱いの軽重の工夫、ICTを活用した指導の工夫に取り組んでいく。

 このほか、総合的な探究の時間で、同様に単元の指導と評価の計画の見直しなどを図る。

 事業は、今後の状況に注視しながら進めていく。10月に講師を招へいし、研究授業と研究協議、11月に異校種見学などを予定。来年度は、4年度年間学習指導計画などの原案作成に着手できるよう、計画的に取り組んでいく。

 同校は事業の研究成果について、「各教科の単元の指導と評価の計画を見直し、学びの重点化を図ることによって、生徒が学習指導要領の内容を網羅し、効率的に学習することができる」「学びの重点化で創出した時間を、生徒の主体的・対話的な学びに活用することによって、生徒の思考力・判断力・表現力等を育成することができる」などと期待。

 学習指導の展開例についての実践事例集や、プロジェクトの成果等についての研究成果報告書、実践事例集などをホームページに掲載し、成果の普及に努めていく。

(道・道教委 2020-09-14付)

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