高校生の小・中インターンシップ　事前学習導入し本格実施　授業参観や指導補助　道教委

（道・道教委 2020-09-11付）

　道教委は、令和２年度高校生の小・中学校等におけるインターンシップの実施要項を決めた。ボランティアとして学習支援を行うなどの事前学習を導入。インターンシップは各教育局と学校などで２～３日程度で企画し、授業参観や教科学習指導補助などを体験する。実施期間は９月下旬から令和３年２月下旬まで。生徒が教職に魅力を感じ、教員になろうとする意志をもって教員養成大学を志望できるよう支援する。

　高校生が小・中学校等でのインターンシップを通して、教員の職務、学校教育の内容、子どもとふれ合う楽しさなどについて理解を深め、教職に魅力を感じ、教員になろうとする意志をもって教員養成大学を志望できるようにすることが目的。実施期間は、９月下旬から３年２月下旬まで。

　元年度、試行的に石狩管内と釧路管内で実施したインターンシップの成果と課題を踏まえ、より効果的なものとするため、事前学習を導入。インターンシップ前に生徒たちがボランティアとして学習支援員を務めるなどして顔合わせ程度に交流する。

　インターンシップは、教員志望の意欲を高める「３Ｄａｙｓプログラム」「教職の魅力に気付く２Ｄａｙｓプログラム」として設定する。内容は、授業参観、教科学習の指導補助、授業体験（机間指導）、給食・休み時間での交流など。

　また、教員からの説明と質疑応答、若手教員との座談会、教員同士のミーティングへの参加、学級担任事務の体験（家庭学習の添削業務）、放課後の教員の業務参観など、教員との交流も実施。

　事後学習も可能な限り行う。インターンシップ実施後に報告会を開催し、参加した高校生が自校で同級生や下級生に成果の普及・啓発などを行う。

　これらに関し、各教育局は、高校生のインターンシップの受け入れが可能な市町村立小・中学校および義務教育学校を設置する市町村教委と調整する。生徒の状況や学校および地域の実情を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、教育活動を進めていることを十分に踏まえた内容とし、実施可能な限りの範囲で取り組むこととしている。

(道・道教委 2020-09-11付)