標茶小で防災学習会　水害から身を守るには　講話や模型実験通し学ぶ

（学校 2020-09-16付）

　【釧路発】標茶町立標茶小学校（野口育子校長）で８日、釧路川をテーマとした防災学習会が開かれた。河川に関する調査、分析などを手がける音更町の㈱北開水工コンサルタント（森田康志社長）が地域貢献の一環として実施したもの。５年生５０人が講話や模型実験を通して、日ごろから防災に備える大切さを学んだ。

　同校は、河川調査にかかる業務を行っている北開水工コンサルタントから、防災・環境教育の支援を受けている。平成２７年度から始まり、今回で６回目。

　河川防災学習では、「流れる水のはたらき」をテーマに講義が行われた。

　児童は、先週発生した台風１０号による河川の氾濫の様子や、釧路川の増水前と増水後などの映像をもとに、釧路川の概要や、いつも川に水が流れている仕組みの説明を受けた。また、１時間降水量１０㍉、５０㍉、１００㍉の映像から、１時間降水量がどの程度の雨を示しているのかを学んだ。

　このあと、河川形成模型と内水氾濫模型を使って実験。川の水が土砂を浸食・運搬・堆積することや、河川が氾濫しなくても、内水で氾濫が起こることを確認した。

　また、同校周辺の地図を使ってハザードマップづくりに取り組み、危険な場所を把握した。

　最後に、避難に必要な情報がいつから出始めているのかなど情報収集の仕方の説明を受けた。水害から身を守るために早めの行動が必要だと学んだ。

(学校 2020-09-16付)