旭工高土木科工事現場見学　スケールの大きさ体感　北のけんせつ担い手育成会議主催

（学校 2020-09-10付）

えん堤の堤体上部に登り、施工の様子を見学した

　【旭川発】旭川工業高校（諸橋宏明校長）土木科２年生約４０人は４日、建設産業関連団体や行政機関で構成する「北のけんせつ担い手」育成会議主催の現場見学会に参加した。富良野川の火山砂防工事現場や砂防施設などを訪問。緊張感ある工事現場の雰囲気を味わうとともに、土木施設の役割について理解を深め、将来の進路選択の参考としていた。

　会議は、北海道開発局旭川開発建設部、上川総合振興局旭川建設管理部、旭川建設業協会、上川調査設計協会、旭川市で構成。同校の生徒をはじめ、地域の小中学生を対象に、建設産業の仕事や魅力を周知し、入職促進を図ろうと現場見学会などの取組を行っている。

　今回、十勝岳噴火による泥流被害から下流の市街地を守るため整備が進められている富良野川火山砂防５号えん堤の現場や既設の２号透過型えん堤、旭川空港へのアクセス改善を目的に整備中の地域高規格道路旭川東神楽道路の現場を訪問した。

　うち、富良野川火山砂防５号えん堤では、工事発注者の旭川建設管理部職員や現場担当者から事業概要や工事内容について説明を受けたあと、現場を見学。建設中のコンクリートえん堤の上に登り、工事の様子を興味深く視察した。

　生徒は土木工事のスケールの大きさを体感し、地域を守る土木施設が果たす役割について理解を深めながら、将来の進路について考えた。

(学校 2020-09-10付)