倶知安農高　酒米プロジェクト　まちを代表するお酒に　日本酒　忠（なかごころ）　お披露目・販売実習

（学校 2020-09-10付）

　【小樽発】倶知安農業高校（近江勉校長）は７日、倶知安町内の二世古酒造で日本酒「忠（なかごころ）」の販売実習を行った。生徒たちが田植えから収穫、醸造まで携わった日本酒。３年生１３人が参加し、これまでの取組を報告。心を込めてつくった日本酒などを販売し、笑顔で接客した。

◆醸造　二世古酒造が協力

　二世古酒造と協力して取り組む「酒米プロジェクト」の一環。同校の田んぼに昨年６月に好適酒造米を田植えし、酒造見学、稲刈りを行った。ことし１月から醸造工程を体験し、ラベルや商品名も考え作成した。

　７日は販売会を前に日本酒お披露目会を行い、生徒がこれまでの取組を振り返り「“忠”が倶知安を代表するお酒になってほしい」と述べ、期待を込めた。

　二世古酒造には多くの人が訪れ、生徒は商品説明のチラシと酒を袋に入れて手渡した。試飲も行い、「甘みがあって、香りもよい」と好評を得ていた。今回酒を醸造する工程で出た酒粕をつかったクッキーも試食してもらい、味のアンケートを実施した。

　このほか、同校で採れたトマトやニンジン、ピーマン、キャベツ、鉢花なども販売し、来場者は笑顔で購入していた。

　生徒は、「高校でお酒を造るとは思わなかったけれど、酒づくりを通して様々なことを学んだ」「お酒づくりの大変さ、酒米と食用米の違いを知ることができた」などと感想を述べていた。

　菅原光男教頭は「地元の企業と連携し、取組を評価されることは自信につながる。地域活性化にかかわる気持ちを育んでほしい」と期待していた。

　「忠」は１８００本限定で、今後全道のコープや倶知安町内の酒屋でも販売する予定。

(学校 2020-09-10付)