岩見沢農高　学校キャラバン　建設業の魅力にふれる　業界で活躍の卒業生ら招く

（学校 2020-09-08付）

ＩＣＴバックホーに試乗し操作する生徒

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は４日、同校で学校キャラバンを開いた。農業土木工学科の１年生２８人が参加。実際に建設業界で活躍する卒業生による仕事紹介のほか、ＩＣＴを活用した建機・測量機器の体験を通して建設業の魅力にふれた。

　取組は、北海道開発局と空知建設業協会が建設業界への就労者や建設業の理解者・応援者を増やすべく、若者に業界の魅力とやりがいを知ってもらうために平成２９年から行っているもの。

　同校卒業生で開発局に入った１人と、地元の建設業者に就職した４人がそれぞれの仕事内容を紹介。また、「ほ場整備で、整地して農家の人に引き渡すときに“きれいになった。整備してもらってよかった”と感謝されたときにやりがいを感じる」などと伝えた。

　生徒は、仕事で心がけていることや、高校のときにしておけばよかったと感じたことなどを質問。卒業生は高校生時代を振り返りながら「専門教科の学習をしっかりやっておけばよかった」などと答えていた。

　また、「今のうちに勉強を頑張って、３年生になったときによい選択ができるようにつなげてほしい」などとアドバイスを送った。

　建設業に関する体験では、空知建協会員企業で最先端のＩＣＴ技術を有する㈱砂子組の協力でＩＣＴ建機の試乗・シミュレーターや測量を実施。砂子組が人材育成のツールとして使用している「スマートグラス」の実演も行った。

　ＩＣＴ建機に試乗した生徒は、実習で体験した通常の建機と今回試乗したＩＣＴ制御の建機を比較し「細かい作業をしないので簡単だった。全然違う」と話すなど、興味を深めた様子だった。

(学校 2020-09-08付)