札幌市厚別北小に業界団体寄贈　安全願い啓発看板設置　防犯標語「いかのおすし」

（学校 2020-09-07付）

犯罪被害防止を呼びかけていく

　札幌市立厚別北小学校（鷲足和枝校長）の通学路２ヵ所に３日、子どもたちの安全を守るための犯罪被害防止標語「いかのおすし」の啓発看板が設置された。道道路標示・標識業協会（伊藤勲会長）が道防犯協会連合会や道警と連携し、啓発看板を寄贈、設置した。

　「いかのおすし」は、「いか（ついて行かない）」「の（車に乗らない）」「お（大声を出す）」「す（すぐ逃げる）」「し（知らせる）」の頭文字を取った防犯標語。

　協会は平成２９年から連携事業をスタート。幌西小学校、山の手小学校、平岡南小学校に次いで今回で４校目となる。

　看板は、児童に分かりやすく説明するため、ひらがなとイラストを入れたものを協会員の㈱大宮ホーロー北海道製作所が製作した。

　この日、会員企業から作業員１０人が参加し、通学路となるグラウンドと校門横の２ヵ所のフェンスに啓発看板を取り付けた。

　協会の中村弘一副会長は「子どもたちを犯罪から守るため、近隣の幼稚園や住民にも見えるように看板を設置した。全道に協会員がいるので、今後は全道の小学校を対象に看板を設置し、子どもたちの安全確保に貢献していきたい」と話していた。

　鈴木浩太教頭は「不審者情報があったばかりで子どもたちには、忘れないように“いかのおすし”を継続的に伝えていかなければならない。看板が設置されたことで意識を高めることにつながる」と感謝していた。

(学校 2020-09-07付)