静農「いいね！顕彰制度」　生徒が発案　自己肯定感高める　互いに認め合う機運醸成

（学校 2020-09-07付）

全校生徒に配布した「いいね！シート」

　【浦河発】静内農業高校（佐藤裕二校長）は、生徒同士が学校生活の中で互いの“いいね！”を見つける「静農いいね！顕彰制度」に取り組んでいる。全校生徒１２１人に配布した「いいね！シート」で評価し合うことで、お互いに認め合う機運を醸成している。

　ＳＮＳの投稿を評価する「いいね！」ボタンからヒントを得て、生徒が発案。“いいね！”と評価することで、生徒の自己肯定感を高め、頑張っている人を見て「自分も頑張ろう」と思えるきっかけをつくることがねらい。

　生徒一人ひとりにいいね！シートを配布し、ほかの生徒や教員が様々な学習の取組や活動の中で見つけた“いいね！”に、シールを貼って評価する。シートは各生徒が記名し机の横に掛けており、誰でもシールを貼ることができるよう配慮。生徒同士が会話の中で直接褒め合うことには恥ずかしさもあるが、シールを貼ることで気軽にいいね！を伝えられる。

　佐藤校長は、生徒発案のこの取組に「企業でも実践している取組」とし、子どもたちの自己肯定感の高まりに期待を寄せながら、「人を褒めることは、なかなか難しいことだが、頑張っていたらお互いを認め“褒め合う”。学校全体でそんな雰囲気をつくっていければ」と話していた。

(学校 2020-09-07付)