興部小　パラスポーツに焦点　共に楽しむこと学ぶ　する・見る・支える・知る

（学校 2020-09-07付）

　【網走発】本年度、道教委のオリンピック・パラリンピック教育推進事業の拠点校に指定された興部町立興部小学校（水野利幸校長）は、パラスポーツに焦点を当て、競技の体験などを通して障がいの有無にかかわらず共にスポーツを楽しむことなどについて学ぶ活動を展開する予定だ。「する・見る・支える・知る」という運動やスポーツとの多様なかかわりについて考える力などを育む。

　道教委は、平成３０年度に国のオリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業を受託し、オリンピック・パラリンピック教育推進事業を実施している。

　本年度、オホーツク管内では興部小が拠点校、興部町立沙留小学校、興部中学校が協力校に指定された。

　オリンピック・パラリンピックの意義を知り、自己の適性に応じ「する・見る・支える・知る」という運動やスポーツとの多様なかかわり方について考える力を育むとともに、様々な価値観をもつ人々と協力・協働しながら課題を解決する力を育む実践を展開する。

　具体的には、体育や総合的な学習の時間などの各教科等と関連付けて、障がいのある人への思いやりや支援の大切さ、障がいの有無にかかわらず共にスポーツを楽しむことなどを学ぶ。

　１１～１２月にかけて、総合的な学習の時間における福祉体験の単元の中で、視覚障がいの苦労にふれるとともに、障がいのある人々とスポーツの楽しさを共有する方法について学ぶ活動を行う。

　それを踏まえ、体育ではゴールボールなどのパラスポーツ体験を行う。

　そのほか、オリパラに関する書籍を新規に購入。学校図書館をはじめとする校内各所に展示して、精神や歴史についてふれる機会を設定する。

　各協力校へは、授業を参観してもらうなどして実践を発信。指導案などを参考にしながら各校での実践に生かしてもらう。

　実践に関する評価については、児童への事前・事後アンケートを行い、意識の変容と運動への関心や実践に関する変容を検証する。

(学校 2020-09-07付)