札幌市　博物館の整備　民間と連携し基礎調査　４年度までに事業化判断

（札幌市 2020-10-09付）

　札幌市は、中央区中島公園に整備を予定している仮称・札幌博物館について、本年度から来年度末にかけて官民連携に向けた基礎調査を実施する。民間事業者との連携に向けた基礎調査として、他事例の整理や博物館の事業費等の検討などを行い、今後に向け基礎的資料を作成。令和４年度までに事業化判断を進める考え。

　市は、平成３１年３月に仮称・札幌博物館展示・事業基本計画を策定。博物館の使命に「札幌市民としての郷土への愛着と誇りを育む」「創造性あふれる人材の育成」「自然と人の観点からまちづくりに貢献」の３点、基本テーマを「北・その自然と人」とし、特徴は「自然史の視点から札幌の自然、歴史、文化を明らかにする“自然系博物館”」とした。

　博物館の延床面積は１万～１万７０００平方㍍を想定しており、北九州市立いのちのたび博物館や大阪市立自然史博物館と同規模で検討。想定される機能として、学習支援を目的とした講堂や実験室、オリエンテーションルーム、ティーチャーズルームなどを挙げている。

　オリエンテーションルームは、学校などが団体利用した際、展示を見て回る前の概要説明などを行う場とする。

　今回実施する業務は、民間との連携によって整備・管理を行っている、または推進している自然科学系、歴史系、美術館などの博物館等施設について、施設の基礎情報、導入方法、事業費、事業期間など、仮称・札幌博物館の参考となる１０施設の他事例を整理するもの。

　調査や分析の結果について報告書をまとめ、敷地・施設規模などの予算を算出。中島公園内における詳細な場所を検討するほか、事業化について、令和４年度までに判断する予定。

(札幌市 2020-10-09付)