児童生徒の心のケア　小玉教育長メッセージ　抱え込まずに相談を　感染症対策強化　誤解や差別を危惧

（コロナウイルス関連 2020-12-03付）

　道教委の小玉俊宏教育長は、新型コロナウイルス感染症対策が強化される中で、児童生徒の心のケアについて児童生徒や教職員、保護者や地域住民に向けてメッセージを公表した。児童生徒に対しては、様々な悩みなどを抱えている場合は迷わず周りの大人に相談することを強調。教職員や保護者、地域住民に対しては、子どもたちに感染者や濃厚接触者等とその家族に対する誤解や偏見に基づく差別には決して同調しないよう協力を求めた。

　新型コロナウイルス感染症への対策が強化される中、児童生徒の心のケアについて小玉教育長がメッセージを公表。１日付で各教育局、各道立学校、各市町村教委に通知した。

　児童生徒に向けては、新型コロナウイルス感染症に大きな不安を感じてる人がたくさんいることに理解を示し、一人で抱え込んでいる場合は迷わず周りの大人に相談することを強調。

　相談は自分を大切にする方法の一つであるとし、「どんなことがあっても、あなたは一人じゃない」と温かいメッセージを送っている。

　教職員に向けては、学校関係者の感染の増加や集団感染が確認されている状況にふれ、「子どもたちに、感染者や濃厚接触者等とその家族に対する誤解や偏見に基づく差別を行わないよう伝えてほしい」と呼びかけている。

　保護者や地域に向けては、感染した個人や学校を特定し広めたり、感染した人と同じ職場の人や医療従事者、その家族に疑いを向けたりするなど、差別や偏見、誹謗中傷につながる言葉や行動を知った場合、「決して同調せず、そのようなことが起きないよう力を貸してほしい」と協力を求めている。

(コロナウイルス関連 2020-12-03付)