学校名は公表せず　旭川市教委　感染者発生時の対応

（コロナウイルス関連 2020-12-21付）

　【旭川発】旭川市教委は、市立小・中学校で新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合の対応の目安を市ホームページ上で公開した。学校名については、感染者の特定につながることなどを回避するため、公表を控える。市教委は、子どもたちを差別や偏見から守るため、理解と協力を求めている。

　児童生徒や教職員の感染が判明した場合、判明日に保健所の調査・見解を踏まえ、市が学級閉鎖や学年閉鎖等が必要かどうかを検討・決定。学級閉鎖や学年閉鎖等を行う場合、学校から緊急連絡メール等で保護者に連絡する。

　調査対象となった学級・学年等において学級閉鎖や学年閉鎖等を実施し、保健所の調査結果によって市が以後の対応を決定。

　調査結果判明後、さらに調査が必要な場合には、保健所の指導のもと、閉鎖の延長や調査範囲の拡大等を行う。調査範囲によっては、学校閉鎖となる可能性もある。

　また、学校名公表の考え方についても周知。児童生徒の感染が判明した場合、当該校の保護者など関係者に知らせているが、感染拡大状況等によって公表が必要な場合を除いて「感染者の特定につながったり、当該校にかかわりのない人からの誹謗中傷が懸念されたりすることなどから、学校名の公表を控えている」としている。

　教職員の場合は、本人の了解を得た上で公表。市教委は、子どもたちをいわれのない差別や偏見から守るため、引き続き理解と協力を求めている。

(コロナウイルス関連 2020-12-21付)