道内各校の工夫例示す　道教委　感染リスク高い活動で

（コロナウイルス関連 2020-12-17付）

　道教委義務教育課は、学校における「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動」について、感染防止の実践事例をまとめた。胆振管内の小学校が学校運営協議会の機能を生かして進めている事例を取り上げたほか、檜山管内の小学校が学級を２つに分けモニターを通して同じ授業を展開する工夫例などを紹介。義務教育課は、地域の感染状況等を踏まえ、児童生徒の実態を把握しながら参考とするよう求めている。

　学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル（Ver５）における基本的な考え方を踏まえた、感染リスクが高いと懸念される学習活動での具体的な感染防止の実践事例をまとめたもの。

　実践事例をみると、胆振管内の小学校が学校運営協議会の機能を生かし、これまでの対応状況や今後の取組内容を共有する体制づくりを進めている。

　檜山管内の小学校では、児童の身体的距離を確保するため、１学級を２つの教室に分け、各教室で同時に授業を行うことができるよう、授業者をモニターで映し活動。

　上川管内の中学校では、外国語科の授業で、対面形式の活動を回避した中でも考えを伝え合うことができるよう、１人１台端末を活用。マスクとヘッドセットを着用し、英語による応答を行っている。

　義務教育課では、地域の感染状況や校舎等の施設設備の状況、児童生徒の実態等を踏まえ、学校としての方針を明らかにした上で、教職員の共通理解のもと、様々な工夫を講じながら教育活動を継続させるよう各学校に呼びかけている。

　実践事例は同課ホームページに掲載している。

(コロナウイルス関連 2020-12-17付)