道内公立校　２～１１月のコロナ感染　児童生徒・教職員４２５人　道教委　対策解説動画公開へ

（コロナウイルス関連 2020-12-10付）

　道教委は、８日の４定道議会予算特別委員会第２分科会で、道内公立学校における新型コロナウイルスの感染状況（２～１１月）を明らかにした。児童生徒の感染者数は３８０人、教職員は４５人で、このうち８割が全道的に感染が拡大した１０～１１月に罹患。集団感染が発生した学校は９校だった。小玉俊宏教育長は、感染症対策の重点について解説する動画を道教委ホームページに掲載する考えを示し、継続的に感染予防を働きかけていくとした。

　４定道議会予算特別委員会第２分科会で佐々木大介委員（自民党・道民会議）、白川祥二委員（北海道結志会）の質問に答えた。

　ことし２月から１１月における児童生徒の感染者数は、小学校が１３４人、中学校が８７人、高校が１５２人、その他７人の計３８０人。教職員の感染者は４５人だった。

　このうち、１０～１１月に感染した割合は児童生徒が８７％、教職員が８０％。クラスター（集団感染）は９校で発生していることが分かった。

　感染が発生した延べ２９３校中、学校、学年、学級単位での休業措置を講じた学校は１３３校。このうち、濃厚接触者が多数に及ぶなどの理由で１０～１５日の休業を実施した学校が６８校あった。

　小松智子学校教育局長は「全道的な感染拡大に合わせて、学校での感染事例が道内全域で増加している」とし、特に高校生の感染が多数確認されたことから、基本的な感染症対策の徹底、登下校時や部活動における感染リスクの回避について通知したほか、感染症対策の取組を点検するチェックリストを作成・周知したことを伝え、市町村・学校と連携し、学校の感染症対策に万全を期していく考えを示した。

　小玉教育長は、可能な限り感染リスクを低減させながら学校の教育活動を継続するため、感染予防対策を日常生活に取り入れた新しい生活様式の定着が重要との認識を表明。

　今後、冬季の換気や衛生管理マニュアル改訂のポイントなど学校における感染症対策の重点について解説する動画を道教委のホームページに掲載するとし、「学校や家庭、児童生徒それぞれに応じた工夫しながら継続的に感染予防を働きかけ、子どもたちが安心して学び、学校生活を送ることができるよう取り組んでいく」との考えを示した。

(コロナウイルス関連 2020-12-10付)