道教委　幼児教育相談員派遣事業　感染症専門の相談員委嘱　施設訪問せず遠隔で助言

（コロナウイルス関連 2020-12-08付）

　道教委は、幼児教育相談員派遣事業において、新たに感染症予防専門の相談員を委嘱した。道医療大学看護福祉学部教授で、先端研究推進センター長の小林正伸氏を委嘱。幼児教育施設への訪問は行わず、具体的な相談内容をメールやFAXで受け付け、ウェブ会議システムなどで助言する。

　道教委は、幼児教育に関する知識・経験を有する幼児教育相談員を道内の幼稚園、保育所、認定こども園、特別支援学校幼稚部、市町村・市町村教委、小学校などに派遣。１０月からは、感染拡大防止と相談員の負担軽減のために遠隔で保育の様子を視察・助言するリモート助言を実施している。

　新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、道医療大看護福祉学部教授で、先端研究推進センター長の小林氏を委嘱。幼児教育施設における感染症予防対策への助言を行うこととした。これによって相談員は計４５人となる。

　施設訪問による助言は行わず、感染症予防に関する具体的な相談内容をメールやＦＡＸで申請し、ウェブ会議システムなどを通して助言する。通園・通所時、保育活動時の対策、保護者への対応、遊具や園舎内の消毒などに関する具体的な相談を受け付ける。

　道幼児教育推進センターのホームページでは、小林教授による幼児のマスク着用の重要性や注意点に関する助言を公開。センターは今後、幼児教育施設に通園・通所する幼児の保護者が正しい感染症予防を講じることができるよう取り組んでいくとしている。

　なお、ホームページで公開している助言に関しては「各施設が市町村の指示や施設の実情を踏まえて進める感染予防の取組を妨げるものではない」としている。

(コロナウイルス関連 2020-12-08付)