文科省まとめ　児童生徒の感染（６～１２月）　６１５９人　高校生最多　前回分から１ヵ月で９割増

（コロナウイルス関連 2021-01-07付）

学校における新型コロナウイルスの感染状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、学校における新型コロナウイルスの感染状況（６月１日～１２月３１日）をまとめた。児童生徒の感染者数は６１５９人となり、前回公表分（６月１日～１１月２５日）の３３０３人と比べ大幅に増加。このうち高校生が２３５０人と最も多く、学校内感染が２８％となっている。同一の学校で１０人以上の感染者が確認された事例は４１件と増加傾向にある。

　学校関係者の感染者数は、児童生徒が６１５９人、教職員が８３０人、幼稚園関係者が３８４人（幼児２３５人、教職員１４９人）。うち重症者は教職員２人となっている。

　学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルで示した集計値（６月１日～１１月２５日）と比べると、児童生徒は２８５６人、教職員は３５９人、幼稚園関係者は１７８人それぞれ増加している。

　児童生徒の感染者数に占める感染経路の割合は「家庭内感染」が５４％と過半数を占め、「不明」が２１％、「学校内感染」が１６％、「家庭・学校以外の活動・交流等」が８％。学校内感染は９６４人で、うち高校が６５７人だった。

　教職員の感染経路は「不明」が５６％、「家庭内感染」が１８％、「家庭・学校以外の活動・交流」が１１％、「学校内感染」が１４％。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は５５３件で、１０人以上確認された事例は４１件（小学校８件、中学校７件、高校２６件）だった。

◆部活動や寮等で感染対策徹底を　文科省通知

　文部科学省は５日付で通知「小学校、中学校および高校等における新型コロナウイルス感染症対策の徹底について」を各都道府県・指定都市教委教育長などに発出した。

　子どもの学びや心身への影響を踏まえ、地域一斉の臨時休業は当該地域の社会経済全体を停止するような場合に限るべき措置とし、感染者が１人発生したことだけで学校全体の臨時休業を行うことを控えるよう要請。必要な場合も保健所等と相談の上、必要最低限の範囲にとどめるようあらためて周知した。

　併せて、部活動・寮・寄宿舎における感染症対策の徹底を要請。同一部活動に所属する生徒の食事も含めた部活動内外の感染症対策を徹底すること、特に高校では、地域の感染状況に応じリスクの高い活動を一時的に制限するなど警戒を強化するよう求めた。

(コロナウイルス関連 2021-01-07付)