札幌市教委　端末整備状況　年度末までに全校導入　小中４割で完了（令和２年２月１２日現在）

（札幌市 2021-02-16付）

　国のＧＩＧＡスクール構想に基づき札幌市教委が進めるタブレット端末Ｃｈｒｏｍｅｂｏｏｋの整備が４割を超える小・中学校で完了していることが分かった。市内小学校１９９校のうち、１０３校で５万４４７台、中学校９９校のうち、３５校で１万３８４９台を導入。市教委は「納品日程等の理由で、いまだ導入にはばらつきがあるが、年度末までに全校での導入を目指して作業を進めている」と話している。

　札幌市は、令和２年度１定補正予算でＧＩＧＡスクール構想を踏まえた教育の情報化推進費として３億５２００万円を措置。４月から本格実施となる１人１台端末を活用した授業に向け、ネットワーク回線の増強を進めている。

　３年度予算案では、ＧＩＧＡスクール構想推進費に７億７５００万円を配分。ＧＩＧＡスクールサポーターを配置し、教育用ソフトウェアを導入するなど、１人１台タブレット端末を使用した授業の開始に備えている。

　１人１台端末の実現に向け市教委は昨年１２月、モデル校として中央小学校、中央中学校を指定。両校は、４月から始動する全小・中学校１人１台端末の活用の円滑な推進に向けて先行的に取り組んでいる。

　１２日現在で、タブレット端末Ｃｈｒｏｍｅｂｏｏｋを小学校１０３校で５万４４７台、中学校３５校で１万３８４９台を整備。充電保管庫の設置や無線・有線ＬＡＮ整備などの校内ネットワーク環境の整備と同時進行で年度内に全校１人１台端末整備を目指して準備を進めている。

　市教委は今後、ＧＩＧＡスクール構想の実現にかかわって３月を目途にタブレット活用のガイドラインを作成。全学校を対象とした１人１台端末の導入に向けた説明会を開催し、１人１台端末の活用方法などを周知していく方針だ。

(札幌市 2021-02-16付)