釧路市３年度予算案　教育費５２．７億円　授業マイスター制度採用　学校適正配置や小中一貫検討

（市町村 2021-02-24付）

　【釧路発】釧路市は１９日、令和３年度予算案を発表した。一般会計は前年度比３・２％減の総額９６３億円。うち教育費は１２・３％減の５２億６８９７万円となった。

　学力向上に向けた取組では、市標準学力検査の実施と個別復習教材の活用、新中学校教科書の小学校への導入などのほか、教員の指導力向上に向け、優れた授業実践力を有する教員による授業マイスター制度を採用。外国語教育アドバイザーも配置する。

　このほか、小・中学校の適正配置・小中一貫教育の検討を進める方針だ。

　主な教育関係の事業はつぎのとおり。

▼子育て

▽阿寒幼稚園改修＝１億６７５７万円

　耐震補強および認定こども園化改修。

▼保健・医療

▽高等看護学院学生確保対策＝８万円

▽生活習慣病予防推進＝２５６万円

　小学生を対象とした運動実践事業の実施等。

▼学校教育

▽確かな学力向上推進＝７８９万円

　市標準学力検査の実施と個別復習教材によるフォローアップ、新中学校教科書の小学校への導入、授業マイスター制度の導入、外国語教育アドバイザーの配置等。

▽特別支援学級事業＝１０９３万円

▽スクールソーシャルワーカー活用＝４６１万円

　スクールソーシャルワーカーの配置による包括的な不登校対策。

▽不登校対策＝２３９万円

　不登校児童生徒を対象とした宿泊体験学習、登校支援プログラムの実施等。

▽いじめ非行防止対策＝１３７万円

　学校適応度の把握、いじめ防止基本方針に基づくいじめ防止対策等の実施。

▽防災教育推進＝３万円

▽コミュニティ・スクール活用推進＝４９万円

▽地域人材育成推進＝３２８万円

　地域学校協働本部事業による地域学校協働活動推進員の配置等。

▽放課後子どもプラン＝２８２万円

　放課後チャレンジ教室の実施（興津小）。

▽教育指導奨励＝１５万円

　小中英語教育連携セミナーの開催等。

▽キャリア教育推進＝４０万円

　くしろキッズタウン、くしろ子どもインターンシップ事業の実施。

▽阿寒湖義務教育学校整備＝３億３８２４万円

▽学校の在り方検討＝３０万円

　小・中学校の適正配置・小中一貫教育についての検討。

▽中学校施設整備＝２７１０万円

　共栄中屋内体育館屋上防水改修、美原中地下タンク高精度油面計設置。

▽学校跡利用推進＝５８７万円

　旧仁々志別小測量・不動産鑑定。

▽新給食センター整備＝１億２０９９万円

　建設にかかる基本・実施設計、測量調査および用地取得。

▽就学奨励＝９９万円

　就学援助支給費目への生徒会費追加。

▽口腔健康管理＝７７２万円

　フッ化物洗口の全校実施（小学校）。

▽家庭教育支援＝２４１万円

　家庭教育支援チームによる不登校等教育的課題を抱える家庭への支援等。

▽釧路北陽高運営＝１６１万円

　台湾（台北市）への見学旅行実施等。

▽釧路北陽高施設整備＝７８４万円

　校舎屋外非常階段改修。

(市町村 2021-02-24付)